ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

ナッシング・マン キャサリン・ライアン・ハワード

ナッシング・マン (新潮文庫) キャサリン・R・ハワード 新潮社 The Nothing Man Howard, Catherine Ryan Blackstone Publishing 前作が割と面白かったので、こちらも読んでみた。連続殺人犯に家族を皆殺しにされ、一人だけ生き延びた12歳の少女が、大人にな…

ギリシャ悲劇の殺人 アレックス・マイクリーディーズ

ギリシャ悲劇の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) アレックス・マイクリーディーズ 早川書房 The Maidens Michaelides, Alex Weidenfeld & Nicolson 前作と比べると評価が低いようだけど、読んでみたらこれも十分面白かった。「サイコセラピスト」のような傑作…

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葬送の庭 タナ・フレンチ

葬送の庭 上 (集英社文庫) タナ・フレンチ 集英社 葬送の庭 下 (集英社文庫) タナ・フレンチ 集英社 Faithful Place (Dublin Murder Squad, Book 3) French, Tana Penguin Books Dublin Murder Squad 3作目。これは面白かった!このシリーズはミステリーにし…

わたしの名前を消さないで ジャクリーン・バブリッツ

わたしの名前を消さないで (新潮文庫) ジャクリーン・バブリッツ 新潮社 Before You Knew My Name: A Novel Bublitz, Jacqueline Atria/Emily Bestler Books ニュージーランドの女性作家のデビュー作。殺人事件の被害者の人生に焦点を当てた内容は悪くはない…

あの夏が教えてくれた アレン・エスケンス

あの夏が教えてくれた (創元推理文庫) アレン・エスケンス 東京創元社 Nothing More Dangerous Eskens, Allen Mulholland Books これは期待外れだったなぁ。この作家の既刊はどれも面白くて気に入っていただけに残念。 出版社は"青春ミステリー"と謳っている…

2024年6月刊行予定 ロマンス小説 翻訳ミステリー

*随時更新 運命のキスは柔らかな雨のように (仮) (ラズベリーブックス) ジュリア・クイン 2024/6/10 竹書房 *再 →感想 伯爵家から落ちた月 (mirabooks) キャンディス・キャンプ 2024/6/14 ハーパーコリンズ・ジャパン A Rogue at Stonecliffe (The Stoneclif…

リマインダーズ・オブ・ヒム コリーン・フーヴァー

リマインダーズ・オブ・ヒム あなたの遺したもの コリーン・フーヴァー 二見書房 Reminders of Him: A Novel Hoover, Colleen Montlake ヒロインのカナ(綴りはKennaだからケンナのほうが原語の発音に近いのでは?)は飲酒運転で事故を起こし、その事故で同…

餌食 ジョン・サンドフォード

餌食 (講談社文庫) ジョン サンドフォード 講談社 Certain Prey (The Prey Series Book 10) Sandford, John G.P. Putnam's Sons Lucas Davenport シリーズ10作目 1年くらい前に1作目の「サディスティック・キラー」を読んで、割と面白かったのでもう1冊読…

ロング・プレイス・ロング・タイム ジリアン・マカリスター

ロング・プレイス、ロング・タイム (小学館文庫) ジリアン・マカリスター 小学館 Wrong Place Wrong Time: A Reese's Book Club Pick McAllister, Gillian William Morrow イギリスの作家が書いたタイムトラベル要素のあるミステリーで、アメリカでもベスト…

蜘蛛の巣の罠 ラーシュ・ケプレル

蜘蛛の巣の罠 (上) (扶桑社ミステリー) ラーシュ・ケプレル 扶桑社 蜘蛛の巣の罠 (下) (扶桑社ミステリー) ラーシュ・ケプレル 扶桑社 The Spider: A novel (Killer Instinct Book 9) (English Edition) Kepler, Lars Knopf このシリーズの感想はいつも…

2024年5月刊行予定 ロマンス小説 翻訳ミステリー

*随時更新 前略、駆け落ちしてもいいですか? (コージーブックス) メアリー・ウィンターズ 2024/5/9 原書房 Murder in Masquerade (A Lady of Letters Mystery) Winters, Mary 2024 Berkley ↑コージーミステリーだけどヴィクトリア朝のロンドン社交界が舞台で…

あなたとわたしの夏の旅 エミリー・ヘンリー

あなたとわたしの夏の旅(上) (扶桑社ロマンス) エミリー・ヘンリー 扶桑社 あなたとわたしの夏の旅(下) (扶桑社ロマンス) エミリー・ヘンリー 扶桑社 People We Meet on Vacation Henry, Emily Berkley エミリー・ヘンリーの邦訳2作目。旅行好きでいつ…

書店主フィクリーのものがたり ガブリエル・ゼヴィン

書店主フィクリーのものがたり (早川書房) ガブリエル ゼヴィン 早川書房 The Storied Life of A. J. Fikry: A Novel Zevin, Gabrielle Algonquin Books G・ゼヴィンの2016年本屋大賞翻訳部門受賞作。本屋が主人公の心温まる物語とくれば、そりゃあ受賞する…

扉の中 デニーズ・ミーナ

扉の中 (ハヤカワ・ミステリ 1683) デニーズ ミーナ 早川書房 Garnethill Mina, Denise Vintage Digital 1999年刊行の古いポケミス。デニーズ・ミーナはスコットランドのミステリー作家でこの作品でCWAの新人賞を受賞したとのこと。その後もたくさんの作品を…

内なる罪と光 ジョアン・トンプキンス

内なる罪と光 (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョアン トンプキンス 早川書房 What Comes After: A Novel Tompkins, JoAnne Riverhead Books 2022年のエドガー賞ノミネート作だけど、ミステリーと言うより純文学的な小説だと思う。殺人事件を題材にしてはいるけ…

天国からはじまる物語 ガブリエル・ゼヴィン

天国からはじまる物語 ガブリエル ゼヴィン 理論社 Elsewhere Zevin, Gabrielle Square Fish この作家の最新作「トゥモロー・アンド・トゥモロー~」(→感想) が気に入ったので過去の作品も読んでみた。2005年刊行のYA小説だけど、これは古くても読む価値のあ…

零下18度の棺 ステファン・アーンヘム

刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺 (ハーパーBOOKS) ステファン アーンヘム ハーパーコリンズ・ ジャパン Eighteen Below (Fabian Risk Series Book 3) (English Edition) Ahnhem, Stefan Minotaur Books 北欧ミステリー。スウェーデンのミステリー作家は…

死刑執行のノート ダニヤ・クカフカ

死刑執行のノート (集英社文庫) ダニヤ・クカフカ 集英社 Notes on an Execution: A Novel Kukafka, Danya William Morrow Paperbacks 2023年のエドガー賞受賞作だけど、ミステリーというよりは死刑囚の人生を描いたドキュメンタリーのような小説だった。Goo…

2024年4月刊行予定 ロマンス小説 翻訳ミステリー

死者のカーテンコール イヴ&ローク57 (mirabooks) J・D・ロブ 2024/4/12 ハーパーコリンズ・ジャパン Encore in Death (In Death, 56) Robb, J. D. 2023 St Martins Pr この手はあなたに届かない (mirabooks) J・R・ウォード 2024/4/12 ハーパーコリンズ・ジ…

監禁面接 ピエール・ルメートル

監禁面接 (文春文庫) ピエール・ルメートル 文藝春秋 Inhuman Resources: NOW A MAJOR NETFLIX SERIES (English Edition) Lemaitre, Pierre MacLehose Press 心理サスペンスというよりアクション映画のようなストーリーだった。意外な展開で驚かせてくれるの…

いきすぎた悪意 サンドラ・ブラウン

いきすぎた悪意 (集英社文庫) サンドラ・ブラウン 集英社 Overkill Brown, Sandra Hodder & Stoughton S・ブラウンの最新作。これは驚愕するほどのどんでん返しはなかったように思うけど、どんでん返しにこだわりすぎて無理のある展開になってしまうと却って…

火星の人 アンディ・ウィアー

火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF) アンディ ウィアー 早川書房 火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF) アンディ ウィアー 早川書房 The Martian: A Novel Weir, Andy Ballantine Books 映画はだいぶ前に見たけど、小説も読んでおこうかなと。私は普段SF…

禍根 パトリシア・コーンウェル

禍根(上) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 禍根(下) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 Autopsy (Kay Scarpetta Book 25) Cornwell, Patricia William Morrow スカーペッタ シリーズの5年ぶりの新作。5年も間があいたのは作者が…

化学の授業をはじめます ボニー・ガルマス

化学の授業をはじめます。 ボニー・ガルマス 文藝春秋 Lessons in Chemistry: A Novel Garmus, Bonnie Doubleday ドラマを見たので内容はわかっているのだけど、小説も読みたかったので買ったわ。単行本なので高かったけど面白かったので満足!できることな…

処刑台広場の女 マーティン・エドワーズ

処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) マーティン エドワーズ 早川書房 Gallows Court (Rachel Savernake Book 1) Edwards, Martin Head of Zeus "このミステリーがすごい!"で3位に入っていたので、きっと凄いどんでん返しがあるに違いないと思い読んで…

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン他 最近見た映画

秋に劇場公開されたばかりの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が AppleTV+ でもう配信が始まっていたので早速見てみた。3時間半もあって長いけど見応えはあった。

受験生は謎解きに向かない ホリー・ジャクソン

A Good Girl's Guide to Murder シリーズの短編。原書は2作目と3作目の間に刊行されていて、1作目の前日譚にあたるストーリー

2024年3月刊行予定 ロマンス小説 翻訳ミステリー

2024年3月刊行予定 ロマンス小説 翻訳ミステリー

救出 スティーヴン・コンコリー

よくあるミリタリー・サスペンスで、特別目新しいところはないけれど、読みやすく面白かった。

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