♡Suspense
2つの事件を並行して書いているのはいつもどおりで、どちらの事件も面白くてサクサク読めた。おなじみのキャラクターが活躍して事件を解決する単純な勧善懲悪もので安定感は抜群
「連鎖」はこの作者のデビュー作で、Taylor Jacksonシリーズの1作目。原書は8作目まで出ていて7作目と8作目がRITA賞にノミネートされている。デビュー作にしては完成度が高くて面白かった
盲目に生まれついて、20歳の時に手術で視力を得たというヒロイン。そのため嗅覚や聴覚が異様に鋭く、普通の人が気付かないことまで何でもわかってしまうという人間離れした能力の持ち主で、凄すぎてほとんど超能力者みたい。
「運命の愛にふれて」はシリーズとは無関係の単独作なので登場人物も少な目で読みやすい。リサ・マリー・ライスの基本形という感じのシンプルなサスペンスと熱いロマンスは、ワンパターンだけどやっぱり面白い。
軽く読めるロマンティック・ミステリーで面白かった。この作者は個性的な主人公を書くことが多く、時々変人ぶりが度を越しててイラつくこともあるけど、今作はヒーローもヒロインも割と普通で読みやすかった。
前作「夜の彼方でこの愛を」は、ヒロインのキャラクターがどうにも好きになれなくてイマイチだったけど、ヒロインが違うタイプだったら面白いかもしれないと思い、2作目を読んでみた。
FBI捜査官のヒーローと似顔絵画家のヒロインが、連続殺人事件を捜査するストーリーで、そこそこ面白いロマサスだった。 ヒーローはプロのアメフト選手だったけど辞めて、昔からの夢だったFBI捜査官になったというすごい経歴。
二見文庫2007年刊行のロマサス。なぜか3部作の2作目だけが翻訳されている。あとがきによれば、ホットな官能シーンが売り物の作家だそうで、読んでいてサスペンスよりもそっちの描写にやけに力が入っている気がしたのよね・・。
アンドレア・ケインは初めて読んだけど、翻訳が4作出ているということは、そこそこ人気のある作家なのかな?母親が殺人事件に巻き込まれ、私立探偵の父親を手伝って事件を捜査する獣医のヒロイン。
SMを題材にしたサスペンスで、衝撃の問題作というだけあって凄い内容。ハードカバーが2000年発売で、2007年に文庫化されただいぶ前の作品だけど、たぶん発売時には物議を醸した話題作だったと思われる
整形ヒロインの復讐劇と言えば、キャサリン・ハーヴェイの「バタフライ」が面白かったなと思い、昔読んだのを引っ張り出してパラパラと見ているうちに、気づいたら読み耽っていた。かなり古いけど復讐ものの名作として結構有名な作品だと思う。ついでに未読…
ペニー・ジョーダン会心のサスペンス・ロマンスだそうで、太っていて不細工だったヒロインが、整形して絶世の美女になり父親を殺した男に復讐するという、わくわくするようなストーリーに期待して読んでみた。インパクトのある設定で面白かった
E・スピンドラーの初期のロマサス。SMプレイで人が殺されるというのは、原書が刊行された1998年にはかなりショッキングな題材だったかもしれないけど、今読むとそれほどでもないな。
捜査の過程を丁寧に書いていて、ロマンス小説だからサスペンスが手抜きということもなく、悪くない作品なんだけど、そこまでハマれなかった。典型的なロマサスで特別目新しいところもなく、実のところ、この作者がこれほど売れたのが不思議な気がする。
「戦慄のサイコ・サスペンス」とか書いてあるけど中身は完全にロマサス。これはハーパーBOOKSではなくMIRA文庫から出せば良かったのに。ロマサスだと思えば、ロマンス小説にしてはサスペンスもなかなか頑張ってるなと好意的に受けとめられるけど、真面目なサ…
若い読者向けのロマンスを多く書いている作家らしく、大学のアイスホッケーのスター選手とお金持ちのお嬢様の恋に、大学の秘密結社が絡んだミステリーという、いかにもアメリカの女子大生が喜びそうなストーリー。
この作者の「過去が壊れる時」は、長編だけどハーレクイン・ロマンスと代わり映えしない内容だったので、今度はサスペンスっぽい「パワー・プレイ」を読んでみた。これは原書が1988年刊行で、その頃はシドニー・シェルダンの影響で、登場人物多めの壮大なス…
初期のMIRA文庫。この作家は初めて読んだわ。アレックス・カーヴァやエリカ・スピンドラーと比べると知名度低いけど、割と面白かった。
エリカ・スピンドラーは初期のMIRA文庫の人気作家よね。昔、何冊か読んだけど、まだ未読のものがたくさんあるので、久しぶりに読んでみた。この作品は原書が2001年刊行で、内容的に多少古さは感じたけど面白かった。
人口の9割が死絶える太陽嵐って凄いな・・。パニック小説みたいなのを想像してたけど予想と違い、災害後にライフラインが途絶えた状態で小さな町の住民たちが、備蓄した物資で知恵を合わせていかに生活していくかというのがテーマの地味なストーリーだった…
Griffin Powellシリーズ5作目。それにしても下衆なヒーローだったわね。ヒロインに出会ってからは割とまともになったから、ロマンス小説のヒーローとしてはギリギリセーフという感じかな。でもプレイボーイぶりが少々度を越してるので人によってはアウトか…
ハーレクインの人気作家、ビバリー・バートン。これは新書だけど430頁くらいあるかなりの長編。シリーズものが多い作者にしては珍しい単独作で、原書が2002年、翻訳が2008年刊行の古い作品だけど、割と面白かった
Dangerous Beauty3部作の1作目。最近はロマサスも1巻で話が完結しないパターンが増えてきた気がする。これも続き物。このヒーローは、作者の別のシリーズにも顔を出していた思い入れのあるキャラクターだそうで、彼の物語は1冊では収まらないということ…
The associates シリーズ1作目。元宝石泥棒のヒロインは、今は足を洗ってインテリアデザイナーをしているけれど、昔の仲間に頼まれて一度だけ金庫破りをすることに。盗みに入った先の犯罪王の家で、そこにスパイとして潜入していたヒーローと出会い、彼の任…
ヒロインは、保険の査定員をしているおとなしくて少々退屈な婚約者と同棲しているけど、いつも仕事優先の彼に愛を感じられず別れる決心をする。彼の留守中に出て行こうとした矢先、突然家が爆破され、何者かに誘拐されてしまう。実は彼は保険の査定員ではな…
シャロン・サラが2000年にダイナ・マコール名義で書いた古い作品。S・サラのサスペンスは内容が重くて暗い作品が多いけど、これはそこまで重くなく読みやすかった。
アメリカ人のヒロインは、子供の頃スコットランドの反社会組織の男に母親を殺され、自分も危うく殺されそうになったけど生き延び、復讐を心に誓う。組織に潜入する手法を学ぶためにFBIに入って訓練を受け、その男を殺すことだけを目標に生きているハードボイ…
シャロン・サラは最近は犯罪+災害というパターンが多いような。これもハリケーンを絡めたサスペンスだった。この作者は、事件そのものよりもそれに関わる人々の人間ドラマを書くことにより力を注いでいるから、主人公の境遇が気の毒だったり重い話が多い
新シリーズなので期待して読んでみたけど、ホットなロマンスに取って付けたようなサスペンスという、良くも悪くもいつものローラ・リーだった。この作者は「禁じられた熱情」が面白かったから読み続けているけど、あれを超えるものはなかなか出ないな。
ヒロインは軍人の夫を亡くし、幼い子供を3人抱えた未亡人で元検事補。復職しようとした矢先に、知人の青年が無実の罪で逮捕され、検事補のキャリアを棒に振る覚悟で彼の弁護を引き受ける。ヒーローは元警官で、怪我で警察を退職し私立探偵をしていて、高校…