ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

ブックレビュー

夜を生き延びろ ライリー・セイガー

前作と違って、本作の主人公は"信頼できない語り手"で、時々幻覚を見てしまう、ちょっと精神を病んだ女子大生。

バブルズはご機嫌ななめ サラ・ストロマイヤー

作者はJ・イヴァノヴィッチに触発されて、このユーモアミステリーを書いたそうで、確かに作風が似ている。(翻訳者が同じなので余計にそう思うのかも。)

ジョイランド スティーヴン・キング

この「ジョイランド」は「スタンド・バイ・ミー」のようなノスタルジーを感じさせるストーリーにミステリーの要素を加えたハートウォーミングな青春もの

ロマンスのR スー・グラフトン

キンジー・ミルホーン シリーズ。危険のPが面白かったのでもう一冊読んでみた。原題はRicochet (跳ね返った弾丸) のRだけど邦題はロマンスになっている。キンジーに恋人ができるから内容的には合っているわね。

ウィンター家の少女 キャロル・オコンネル

Kathy Mallory シリーズ8作目。主人公のマロリーはNY市警の刑事で、絶世の美女で凄腕のハッカーだけど、孤児でストリートチルドレンだった幼少期の過酷な生活のせいで感情を表に出さない氷のような女性になったという。

危険のP スー・グラフトン

私立探偵キンジー・ミルホーンのシリーズ16作目。タイトルがアルファベットになっている有名なシリーズだけど、これまで読んだことがなかった。

嘘と聖域 ロバート・ベイリー

妻を亡くして失意の底にあった弁護士のボーが再起し、元夫を殺害した罪で起訴された検事長のヘレンを弁護する

偽りの果実 イアン・ランキン

警部補マルコム・フォックス2作目。リーバス警部のシリーズが有名なスコットランドの作家で、評価も高く人気があるようなので読んでみたけど、特別面白いとは思わなかったなあ。

三分間の空隙 アンデシュ・ルースルンド & ベリエ・ヘルストレム

本作は主人公のピートがアメリカのDEAのためにコロンビアの麻薬組織に潜入する話で、アメリカの下院議長がゲリラに拉致されたり、かなり壮大なサスペンス。

素晴らしき世界 マイクル・コナリー

ハリー・ボッシュ&レネイ・バラード共演。普通に面白かったけど、レネイが単独主役だった「レイト・ショー」のほうが好きかな

三日間の隔絶 アンデシュ・ルースルンド

ホフマン&グレーンス4作目。文句なしに面白かった!ようやく潜入捜査の仕事から足を洗い、家族と平和に暮らしていたピートに脅迫状が。

裏切りの晩餐 オレン・スタインハウアー

O・スタインハウアーはスパイものでは定評のある作家らしい。これはクリス・パイン主演で映画化(prime videoで配信中→オールド・ナイフ ~127便の真実~)されているので面白いかなと。

オーファンX 反逆の暗殺者 グレッグ・ハーウィッツ

翻訳は1作しか出ていないけれど、原書は8作目まで刊行されていて、本国ではグレイマンと並ぶ人気シリーズらしい。

カイコの紡ぐ嘘 ロバート・ガルブレイス

私立探偵コーモラン・ストライク シリーズ2作目。気味の悪い小説を書いているあまり売れていない作家が失踪し、その妻がコーモランに捜索を依頼する。

私の唇は嘘をつく ジュリー・クラーク

前作「プエルトリコ行き477便」のほうが良かったけど、これも面白かった。女詐欺師のメグと、彼女の正体を暴くために調査を続けている女性ジャーナリストのキャットの物語。

死刑囚 アンデシュ・ルースルンド & ベリエ・ヘルストレム 

グレーンス警部シリーズ3作目。「ボックス21」に続き、こちらも北欧の動画配信サービスViaplayでドラマ化されて、日本ではwowowが4月に放映予定とのこと。「CELL 8 ~ある脱獄囚の真実~」

フォーリング 墜落 T・J・ニューマン

新人作家のデビュー作なので過大な期待はせずに読んでみたけれど、あまり面白くなかった。単行本の立派な装丁に見合わない残念な出来のサスペンス。

三時間の導線 アンデシュ・ルースルンド

この作家は以前「ボックス21」を読んで、ストーリーは良く出来ていて面白かったけど、主人公のグレーンス警部が陰気で偏屈なオジサンであまり好きになれないキャラクターだった

精神分析医 ジョン・カッツェンバック

主人公は奥さんを癌で亡くした男やもめの精神科医で、53歳の誕生日に謎の人物から脅迫状が届く。

レジェンド マリー・ルー

ディストピア系YA小説の中でも屈指の面白さ!このジャンルは一時期結構読んでいたけど、似たようなのが多くて飽きてしまい最近は遠ざかっていたのよね。これは原書も評価が高くて良さそうなので久しぶりに読んでみたらとても面白かった。

真夜中が満ちるまで シャノン・マッケナ

Men of maddox Hill 3作目。邦題が意味不明だけど内容は面白かった。PRコンサルタントのヒロインがネット上で嫌がらせを受け、セキュリティの専門家のヒーローに相談し

恋人と呼ばせて メアリ・ヒギンズ・クラーク

検事補のヒロインは薄情者の夫と離婚して10歳の娘を育てているシングルマザー。娘が怪我をして形成外科に連れて行ったところ、患者の女性の2人がそっくりな顔をしていて、その顔に何故か見覚えが。

カッコウの呼び声 ロバート・ガルブレイス

私立探偵コーモラン・ストライク シリーズ1作目。ハリー・ポッターのJ.K.ローリングが別名で書いたミステリー。(最初はJ.K.ローリングだということを隠して出版したけど結局バレてしまったらしい。)

サディスティック・キラー ジョン・サンドフォード

1989年の作品なので今読むと古く感じる部分もあるけど、キャラクターの描き方もストーリーの盛り上げ方も上手くて面白かった。主役のルーカスがとにかくユニークなのよ

魔力の女 グレッグ・アイルズ 

作者曰く、これは"常軌を逸した小説"だそうで、真っ当なサスペンスではなく超常現象ものだった。ヘンテコな設定にしてはそこそこ面白かったけど、やっぱり普通のサスペンスのほうがいいなあ。

湖は知っている サンドラ・ブラウン

父の失踪の謎を解明するため故郷に帰ってきたヒロインと、彼女を危険から守ろうとする謎めいたヒーローのロマンスが素敵で、ストーリーも意外性があり良かった。

アグリーズ スコット・ウエスターフェルド

ヤングアダルト向けのディストピアものは、似たような話が多くてあまり変わり映えしない印象だけど、私が何作か読んだ中ではこの「アグリーズ」が一番面白かった

鏡の男 ラーシュ・ケプレル

ヨーナ・リンナ シリーズ8作目。凄惨な話が多い北欧ミステリーの中でもこの作家はとりわけグロくてほとんどホラー。それでも読み始めたら止まらないのよねぇ。

マーダー・プラン ジョナサン・ケラーマン

Alex Delaware シリーズ14作目。原書は今年38作目が刊行予定の人気シリーズだけど、翻訳は2006年に刊行された本作を最後に途絶えている。

証言拒否 マイクル・コナリー

リンカーン弁護士シリーズ4作目。不況で刑事弁護の仕事が減ってしまったミッキーは民事訴訟に着手し、ローン不払いによる住宅差し押さえ案件に取り組んでいたところ、何と依頼人が銀行の担当者を殺害した容疑で逮捕されてしまう。

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