Mystery
法廷ミステリーかと思ったけどミステリー要素は少なめで、陪審員の人間模様を描いたフィクションという感じ
マンガ化して少年ジャンプとかに連載しても良さそうな、かなり笑えるアクションSFという感じで人気があるというのも納得。連続ドラマを見るのが大好きで対人恐怖症のマーダーボットのシニカルな語りが面白すぎる。
若い女性の拉致監禁事件を扱ったサスペンスは多いので、これまでに似たような話をいくつも読んだけど、これは監禁状態に置かれた女性の心理状態をかなり詳細に書いていて興味深い内容だった
映画やテレビの脚本家として活躍していた作者の小説デビュー作だそうで、確かに映像をそのまま文章にしたような視覚に訴える作風だけど、内容はB級映画っぽくて小説としてはちょっと深みが足りないような。
いかにもアメリカ人の好きそうな、大自然を舞台にした派手なアクション満載の社会派サスペンス。作者のあとがきに書いてあったけど実際にこれに似た案件があったそうで事実に基づいているというから驚き。
ヴェルーヴェン警部三部作の1作目。2、3作目を先に読んでいるので結末はある程度わかっているんだけど、それでも面白かった。
スイスの人里離れた山奥にあるリゾートホテルで起きた殺人事件を、イギリス人で休暇中の警察官のヒロインが捜査するストーリー。
期待ほどではなかったけど割と面白かった。アイルランドの孤島にある屋敷で結婚式が開かれ、パーティーの最中に殺人が起きるというストーリー。
ヴェルーヴェン警部シリーズ3作目。「その女アレックス」と比べるとやや地味な印象だけど(何しろ「アレックス」は並外れたインパクトのあるストーリーだったので)これも面白かった。
これは5年くらい前に色んなミステリーのランキングで1位になっていた有名な作品だから読んでる人も多いと思う。以前はフランス人作家にちょと苦手意識があったので、読もうと思いながらもずっと積んだままになっていた。やっと読んでみたら・・・何これ面…
警官だった父親が殺された事件の後、麻薬に溺れ投獄された青年の壮絶な復讐の物語で、巻頭の人物紹介が2ページに渡るくらい登場人物が多くストーリーも複雑だけど、難解に感じることはなく読みやすかった。
タイトルにあるように誘拐事件がテーマなんだけど、普通の誘拐とは違い、子供を誘拐された親は別の誰かを誘拐しないと子供を殺すと脅され、被害者が加害者になって連鎖的に誘拐が続いていくというすごい事件。
ミシェル・ビュッシはフランスのベストセラー作家で本国ではかなり人気があるらしい。これはモネが「睡蓮」の絵を描いたことで有名なフランスの田舎町で起きた殺人事件を新任の若い警察署長が捜査するミステリー。
この作者の「門外不出 探偵家族の事件ファイル」は、ユーモア系のコージーミステリーにしてはあまり笑いどころがなくていまひとつだった覚えがある。この新作は以前とは作風の違うシリアスなサスペンスで面白そうだし、原書の評判も良いようなので読んでみる…
ヨーナ・リンナ シリーズの未読だった2、3作目を読んだ。もう絶版になっているので古本を購入したけど、これは絶版にしておくにはもったいない面白さ。復刊すればいいのに・・。
地味に面白いアイスランドのミステリー。人口30万で犯罪も少ない国なのでミステリーを書く作家が少ないそうだけど、この作品は色んな言語に翻訳されて世界的なベストセラーになっているとのこと。
スウェーデンのミステリー。ドラマ化もされている人気シリーズらしいけど、出てくる男性キャラクターがどうしようもないダメ男ばかりで何だかなあ・・。
人身売買でリトアニアからスウェーデンに連れて来られた娼婦がひどい暴行を受けて病院に搬送される事件が起きる。瀕死の状態だったにもかかわらず彼女は医師たちを人質に病院の地下に立てこもる。彼女の意図は何なのか・・・というストーリー。
ベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化とのことで、「アメリカ社会のタブー、飲酒・人種差別・同性愛に斬り込み、世界の絶賛を得た幻の名作」だと言うからよほど凄い話なのかと思い読んでみた。
有罪判決を受けて服役中のヨーナが警察の依頼で連続殺人を捜査することに。そもそも前作でヨーナが罪を犯したのもエリックを助けるためだし情状酌量の余地はあると思うんだけど、元警官を普通に刑務所に入れるなんて国家警察も鬼畜だな。
A・アントワーヌはフランスの作家で、これはAmazonのキンドル・ダイレクト・パブリッシングで自費出版した小説が大ヒットして、英語版まで発売されたという。確かにアイディアは面白い
イギリスの作家のデビュー作。「戦慄のリーガルスリラー」という宣伝文句とは少し違い、主人公は弁護士だけど法廷サスペンスがメインではなく、どちらかというと最近流行りの女性が主人公のドメスティック・スリラーのような感じで、好みが分かれる内容かも…
主人公は作家でシングルファーザーのラファエル。恋人のアンナが失踪し、友人の元刑事とともに彼女を捜すうちに意外な事実が明らかになってくる。事件はフランスだけにとどまらず、ラファエルはパリからニューヨークへ飛ぶことに。
これもジェーン・エアの改作で、主人公のジェーンが殺人犯という設定に興味を引かれて読んでみたけど、新書版で550ページもある長編で話の展開が遅めなので、頁数以上に長く感じてなかなか読み進まなかった。
これも面白くて一気読みだった。本作では何と言っても危険な潜入捜査に挑む女刑事のサーガの活躍が際立っていたと思う。精神病院の凶悪犯専用の隔離病棟に収監されている犯人から情報を得るため、患者として病院に潜入する
事件は相変わらず残虐で、刃物で顔をメッタ刺しにするシリアルキラーなんて、ほとんどスプラッター・ホラーだけど、真犯人に辿り着くまでが興味深く、よく練られたストーリーでとても面白かった。
あらすじを読んだ限りではあまり面白そうに思えなかったんだけど、読んでみると、育児をテーマにした心理スリラーという新しい切り口のサスペンスで意外と面白かった。
タイトルのインパクトがすごい。ほぼ原題の直訳だけどかなり目を引くタイトルでつい読んでみたくなるわよね。刑事のオリヴァーとピアのコンビが活躍するシリーズだそうで、本作ではドイツの田舎の小さな村で起きた殺人事件を捜査する。
予想とは少し違う話だったけど面白かった。DV夫からの逃亡を企てた女性が主人公のサスペンスだけど、そこまで追って追われての攻防があるわけではなく、逆境にめげず自分の手で人生を切り開こうとする2人の女性を描いた物語という感じで、胸に迫るものが…
彼女(テレビの報道記者)と彼(田舎の警察の警部)の視点で交互に語られるストーリーに、時々犯人らしき人物のモノローグが挟まっていて、それぞれの言い分にどこか怪しいところがあり謎めいている。