ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

Mystery

白墨人形 C・J・チューダー

これは作者自身が大ファンだと言うスティーヴン・キングへのオマージュらしい。確かに、4人の少年が死体を見つけるストーリーは「スタンド・バイ・ミー」っぽいかも。ホラー風味のミステリーでグロいところもあるけど読みやすく面白かった。

ナイチンゲール クリスティン・ハナ

この作者もアメリカではものすごく売れていて、Goodreads Choice Awardを2回も受賞している人気作家だから、日本でももっと売れても良さそうなものだけど、中身にそぐわない装丁のせいで読者を逃してしまったと思う。この表紙は無いわ。内容は、戦時下の女…

ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ

1950年代のアメリカで、暴力的な父親のせいで家族が次々と家を出て行ってしまい、最後には父親もいなくなって一人で取り残された少女が、人里離れた湿地にある家で自力で生活しながら成長していく姿を描いたストーリー

渇きと偽り ジェイン・ハーパー

オーストラリアの作家のデビュー作で、色んなミステリーの賞を受賞してイギリスやアメリカでもベストセラーになっている。読んで納得。オーソドックスなミステリーで派手なトリックはないけれど、干ばつに苦しむオーストラリアの田舎町が舞台のストーリーに…

イヴリン嬢は七回殺される スチュアート・タートン

主人公がタイムループと人格転移を繰り返しながら殺人事件の謎を解くというSFミステリー。思ったほど難解ではなく、登場人物さえ把握しておけば普通に読める

これほど昏い場所に ディーン・クーンツ

本作は、この作者にしてはそれほどホラーっぽくなく、女性のFBI捜査官が主人公の割と普通のサスペンスだった。比較的新しい2017年の作品だけど、作風はオーソドックスな昔ながらのサスペンスという感じ。

ランナウェイ ハーラン・コーベン

ハーラン・コーベンを読むのはこれが2冊目だけど、やはりこの作者は上手い。プロットがかなり緻密に練られていて、それぞれの登場人物が最初は無関係に見えるけれど、だんだんつながりが明らかになっていく展開が素晴らしい。ミステリーとして非常に面白い…

完璧すぎる結婚 グリア・ヘンドリックス & サラ・ペッカネン

面白かった。読み始めたら止まらず寝不足になった。でも宣伝文句の「ゴーン・ガール以来、最高の心理スリラー」というのはちょっと褒めすぎかな。

殺人記念日 サマンサ・ダウニング

仕事で成功し、立派な家庭を築き、子供たちの良き親である夫婦が実は殺人鬼で・・・というお話。アメリカ人はこういうの好きそうだけど、あまりにもブラックなユーモアにちょっと引く。

血の記憶 グレッグ・アイルズ

これは2008年に刊行された古い作品で、主人公の父親がベトナム戦争の帰還兵だったりするところに時代を感じたけれど、事件の捜査に関しては今読んでもそれほど古さを感じず面白かった。女性の歯科学者が主人公の猟奇殺人もので、幼児虐待、近親相姦、レイプ…

ステイ・クロース ハーラン・コーベン

この作者は最近は小学館が翻訳を刊行しているけど、「ステイ・クロース」はヴィレッジブックスが2013年に出した少し前の作品。良く出来たミステリーでありながら、人間ドラマとしても読み応えがあり、人生の悲哀を感じさせるストーリーが良かった。

瞳の奥に サラ・ピンバラ

ヒロインはシングルマザーで精神科のクリニックで秘書をしている。新しい上司が来たと思ったら、なんと前夜にバーで口説いてきた男だった。しかも既婚者だとわかったけれど、彼に惹かれる気持ちを抑えられず不倫の泥沼に嵌っていく。

秘密 ケイト・モートン

ミステリーの要素はあるけど、ヒストリカル・フィクションに分類される作品で、友情、ロマンス、家族愛を描いた人間ドラマに謎解きがプラスされた内容。ヒロインの母親が若かりし頃の1941年、ヒロインが子供の頃の1961年、そして2011年の3つの時間軸でスト…

悪意の森 タナ・フレンチ

Dublin Murder Squadシリーズ1作目。多くの賞を獲っていて評価の高いアイルランドのミステリー作家のデビュー作。かなり独特で好みの分かれる作風だと思う。

戦場のアリス ケイト・クイン

戦時下の女スパイの活躍を描いたヒストリカル・フィクション。本の雑誌が選ぶ文庫ベストテンの1位になった話題作らしい。 戦争中に行方不明になったフランス人の従姉を探しているアメリカの女子大生シャーリーが、手掛かりを追ううちに第一次大戦中にスパイ…

完全記憶探偵 デイヴィッド・バルダッチ

近頃ミステリーは女性作家のサイコスリラーばかり読んでいて、こういう男性作家の書いたハードボイルドな警察小説はあまり読まなくなっていたけれど、kindle unlimitedにD・バルダッチがあったので読んでみた。

第10客室の女 ルース・ウェア

翻訳は相変わらずイマイチだけど内容は面白かった。「ガール・オン・ザ・トレイン」や「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」と同じ系統の、"信頼できない語り手"のミステリー。またこのパターンかと思わないでもないけど、これはこれで面白かった。

死後開封のこと リアーン・モリアーティ

L・モリアーティはオーストラリアの作家だけどアメリカでも大人気で「Big Little Lies」がニコール・キッドマン主演でドラマ化されている。(見てないけど・・)「死後開封のこと」は、この作者が「ささやかで小さな嘘」の前に書いた出世作。読んでみると、…

時計仕掛けの恋人 ピーター・スワンソン

デビュー作だから多少粗削りなところはあるけど面白かった。主人公の男性が大学時代のガールフレンドと再会して犯罪に巻き込まれていくという「ミランダを殺す」にちょっと似たストーリー。

サイコセラピスト アレックス・マイクリーディーズ

2019年のGoodreads choice awardsのミステリ部門受賞作。ずっと読みたいと思っていたのをやっと読んだ。これは凄い!ここ数年で読んだミステリーで一番面白いかも。この結末は本当に衝撃だった。

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ A・J・フィン

ガール・オン・ザ・トレインと似た設定の、”信頼できない語り手”のミステリー。このヒロインはアル中なだけでなく、酷い精神疾患で向精神薬をたんまり飲んでいて、広場恐怖症のため家から一歩も出られず引き籠っているというかなりすごい状態。

そして彼女は消えた リサ・ジュエル

ヒロインは3人の子供の母親で、一番可愛がっていた末娘が15歳の時に失踪し、その事件のせいで家族は崩壊し夫とも別れてしまった。事件から10年ほどたって、素敵な男性と出会い付き合い始めたけれど、その男性には9歳の娘がいて、その子がどういうわけ…

幸運なんてわたしはいらない ジェシカ・ノール

TAC出版という聞いたことのないマイナーな出版社が出しているけど、原書はエドガー賞の新人賞にもノミネートされ(受賞はしてない)ベストセラーになった話題作らしいので読んでみた。しかし、これは・・全然面白くないぞ。

蝶のいた庭 ドット・ハチソン

この作者はよくこんなおぞましい話を考えついたわね。ホラーに耐性のない人は読むのがキツいかも。でも帯の宣伝文句どおり読み始めたら止まらない、読者を引きつけて離さない吸引力があると思う。

魔女の水浴 ポーラ・ホーキンズ

ポーラ・ホーキンスの2作目をやっと読んだ。前作「ガール・オン・ザ・トレイン」が面白かったので、次作も読みたいと思ってはいたのだけれど、出版元がまさかのアカデミー出版で、今更超訳もなあ・・と思い読むのを先延ばしにしていたのよね。

暗い暗い森の中で ルース・ウェア

ミステリーとしては先が読める展開で、結末もだいたい想定どおりだったし、特別すごいところはないんだけど、不思議と先が気になってどんどんページをめくってしまう作品だった。

その手を離すのは、私 クレア・マッキントッシュ

イギリス人女流作家のミステリー。デビュー作なのになかなかのクオリティでおススメの作品。轢き逃げというミステリーで扱う題材としてはかなり地味な事件がテーマになっていて、

グッド・ドーター カリン・スローター

久しぶりにカリン・スローターを読んでみたけど、「プリティ・ガールズ」よりもこちらのほうが面白かった。これも残酷な事件ではあるけれど、そこまで猟奇的ではなかったしスプラッタな描写も「プリティ~」ほどではなくて、地味なぶんストーリーの上手さが…

ケイトが恐れるすべて ピーター・スワンソン

前作「そしてミランダを殺す」を以前読んでとても面白かったので、「ケイトが恐れる~」も読んでみた。「ミランダ~」は、宣伝文句のとおり衝撃の展開に驚かされるかなり巧妙なミステリーだったけれど、今作はヒロインの恐怖を描いたサスペンスで、どんでん…

妻の沈黙 A・S・A・ハリスン

結婚生活が破綻した夫婦の話で、“ゴーン・ガール”とよく比較されているサスペンス。話題作だけど、賛否両論で評価の分かれる作品みたい。

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