ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

偽りの結婚は恋のはじまり ジュリア・クイン

 Rokesbys シリーズ2作目。ヒーローは軍人で、戦地のアメリカで負傷し、部分的に記憶を失くして病院に入院している。ヒロインは、行方不明になった軍人の兄を捜しにアメリカに渡り、兄の戦友だったヒーローと出会う。物語の舞台が戦争中のアメリカなので舞踏会とかの華やかなエピソードはあまりないけど、ジュリア・クインらしい優しいロマンスだった。 

 二人は出会う前から、ヒロインの兄を通じて手紙をやりとりしている。ヒストリカルで時々見かける文通ロマンス(?)だけど、手紙の内容は他愛のないもので、熱烈なラブレターでも何でもないのに、さりげないやりとりからまだ見ぬ相手への恋心が芽生えていくのがわかる。この作者はそういう繊細な感情を書くのが上手いよね~。

 ヒロインは兄の捜索のために、記憶をなくしているヒーローに、自分は妻だと嘘をついてしまうけど、お互いに最初から惹かれあっているから、ヒーローも簡単に信じちゃってヒロインにメロメロになってるのがカワイイわ。ジュリア・クインの主人公はみんな基本的に良い人だから、こういう嘘に基づいた関係でもあまりギスギスしなくて良いわね。本当に可愛いカップルだった。

 当然ながら最終的にはヒーローの記憶は戻り、結婚していなかったことがバレるわけだけど、ショックを受けながらもやっぱり好きだから、そんなにひどい修羅場にはならず、割とあっさり元サヤに。このまったり感がいかにもジュリア・クインらしいわね。ユーモア交じりの穏やかなロマンスだけど、恋した時のトキメキや、相手を愛しく思う気持ちが溢れ出ていて素敵。この作者には、これからもこういう胸キュンなロマンスを書き続けてもらいたいわ~。 

 

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L0ve Drunk: ジュリア・クイン

偽りの結婚は恋のはじまり (ラズベリーブックス)

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  • 作者: ジュリア・クイン
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: 文庫
The Girl With The Make-Believe Husband: A Bridgertons Prequel

The Girl With The Make-Believe Husband: A Bridgertons Prequel

  • 作者: Julia Quinn
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  • 発売日: 2017/05/30
  • メディア: マスマーケット

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