ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

囚われ人に愛を誓えば ケイト・べイトマン

 この作者のデビュー作「危ない恋は一度だけ」は確かスパイもので、諜報員のヒーローの任務を手伝うヒロインの話だったっけ。読んだはずだけどあまり覚えてないな。この作者はスキルを持った知的なヒロインを書くのが好きなんだそうで、今作でも貿易会社を経営するヒロインが専門知識を生かしてボウストリートの密偵として働くヒーローに手を貸して活躍していた。

 ヒロインは父親の跡を継いで貿易会社を経営していて超リッチだけど、そのために財産狙いの男性から求婚されてうんざりしている。借金まみれのろくでなしの従兄が無理やり結婚しようと強引に迫ってくるのを避けるため、死刑囚と結婚して相手に死んでもらい未亡人になって自由を得ようとする・・・この設定はあまりにも突飛すぎて少々無理があるような。そして刑務所に行ったら目当ての囚人は自殺した後で、代わりの相手を見繕ったら、それが潜入捜査中のヒーローだったとか、あまりにも話が出来すぎじゃないかしら。しかもヒロインを活躍させたいあまりに、ありえないほどハイスペックな女性になっていて、美人でお金持ちで超有能で、貿易に精通していて船舶に関しても幅広い知識を持ち、その上潜水艦の操縦までできるって、ちょっと盛りすぎな気が・・。

 マンガチックなストーリーのアクション系ヒストリカルで、現実味には欠けるけど、あまり深く考えなければそこそこ楽しい作品だと思う。ツッコミどころはあるものの、テンポよくストーリーが展開して飽きることなく読めた。放蕩者と見せかけて意外と真面目なヒーローも素敵だったし、そこまでの深みはないけれど、冒険もののロマンスとしてはまあまあだったと思う。

囚われ人に愛を誓えば (ライムブックス)

囚われ人に愛を誓えば (ライムブックス)

This Earl of Mine (Bow Street Bachelors)

This Earl of Mine (Bow Street Bachelors)

  • 作者:Kate Bateman
  • 出版社/メーカー: St Martins Pr
  • 発売日: 2019/10/29
  • メディア: マスマーケット

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