ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

夜の向こうで愛して キャロリン・クレーン

 The associates シリーズ1作目。元宝石泥棒のヒロインは、今は足を洗ってインテリアデザイナーをしているけれど、昔の仲間に頼まれて一度だけ金庫破りをすることに。盗みに入った先の犯罪王の家で、そこにスパイとして潜入していたヒーローと出会い、彼の任務に協力するよう脅迫されて仕方なく手伝うことに。ホットなロマンスとテンポの良いサスペンスが楽しい作品だった。軽めのストーリーでサクサク読める。(個人的にはサスペンスはもう少し重くてもいいけど。)

 女性3人で犯罪王の家に侵入し宝石を盗むところは、確かにチャーリーズ・エンジェルみたいでアクション映画っぽい。ヒロインがラテン系で、あとの二人が白人と黒人というのも人種に配慮するハリウッド風よね。ヒーローはアソシエーションというスパイ組織の一員。数学の天才だそうでいつもメガネをかけている。でもよくいるマッチョなヒーローをメガネ男子にしただけの、なんちゃって数学者という感じで、ヒロインに腹筋を自慢している普通に肉体派のヒーローだった。メガネをかけた数学オタクということで、個性的なヒーローを期待したけど、オタクっぽさがあまり感じられなくて残念だったわ。

 そこまでの深みはなく傑作とは言わないけど、まあ平均以上の出来だと思う。このシリーズの2作目がRITA賞を受賞しているらしいから次作のほうが面白いかもね。続きは出るのかな。 

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