ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

唇...塞がれて アリスン・ブレナン

 最近はもう翻訳が出ていないけど、A・ブレナンは日本でも知名度が高く、ロマサスでは定評のある作家で、普段ロマンス小説を読まない層も取り込んで一時期かなり売れたんじゃないかな。古本屋の100円コーナーに常駐してる気がする。昔、集英社のを1冊読んだきりで、内容もほとんど忘れてしまっているので、久しぶりに読んでみた。

 捜査の過程を丁寧に書いていて、ロマンス小説だからサスペンスが手抜きということもなく、悪くない作品なんだけど、そこまでハマれなかった。典型的なロマサスで特別目新しいところもなく、実のところ、この作者がこれほど売れたのが不思議な気がする。

 これでもかというくらい凄惨な事件を書いていて怖いけど、じわじわと心理的にくる恐怖ではなく、わかりやすいスプラッターな怖さでホラー映画みたいなノリだから、あまり知的なサスペンスという感じではないかな。ロマンスも、美男美女が出会って恋に落ちて素敵なんだけど、あまりにも型通りという気がした。そこそこ上手い作家だと思うけど、もう少し突出したものがあればなあ。とは言え一定のレベルはクリアしていて、長いけど中弛みすることなく最後まで読ませるところは流石だと思う。気が向いたらまた読むかな。

唇...塞がれて Speak No Evil 上 (ゴマ文庫)

唇...塞がれて Speak No Evil 上 (ゴマ文庫)

唇...塞がれて Speak No Evil 下 (ゴマ文庫)

唇...塞がれて Speak No Evil 下 (ゴマ文庫)

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