ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

公爵令嬢の恋わずらい キャンディス・キャンプ

 モアランド公爵家シリーズの最新作だけど、時系列を遡って長女のロマンスを書いているから、他の兄弟姉妹はまだ独身だし、双子もまだ子供。ヒロインは、シリーズ既刊では存在感が薄かった気がするけど、科学に夢中で研究に没頭している学者タイプにしてはすごい行動力だった。講義を聞きに行って、貧しい科学者の青年と出会い恋に落ち、悩める乙女のような可愛い一面を見せる。これまで男性には興味なかったそうだけど、好きになったら一途で意外と積極的。そんな彼女に夢中なオタク系の内気で地味だけど優しいヒーローが良かった。まあ、髪はボサボサ、服はヨレヨレでもハンサムでカッコいいところがロマンス小説だわね。

 このシリーズは超常現象を扱っているけれど、今作は、すごいパワーを手に入れることが出来るという過去の秘宝をめぐって争奪戦が繰り広げられる。ファンタジーとしては雑な部分もあるのだろうけど、ロマンス小説だし、あまり深く考えなければ楽しく読めると思う。中世の魔女狩りとか一応史実も絡めて、それなりに良く出来たストーリー。元気の良いヒロインの恋と冒険がテンポ良く展開し、サクサク読めるいつもどおりのキャンディス・キャンプで、ワンパターンだけど完成度は高いと思う。この作者のシリーズは3部作程度のものが多いけど、これは7作も書いたくらいだから人気があるのかな??自分は超常現象ものは特別好きじゃないから、他のシリーズのほうが面白いと思うけど。

公爵令嬢の恋わずらい (mirabooks)

公爵令嬢の恋わずらい (mirabooks)

無断転載禁止 copyright © 2018 BOOKWORM