ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

悲しみの夜の向こう アビー・グラインズ

 この作者はNew Adultのロマンスでかなり人気がある作家らしいので期待して読んでみた。これの原書はフィフティ・シェイズが流行った直後くらいに出版されていて、ブームに乗って色んな作家が似たようなのを書いてた頃だから、その影響が感じられる内容だった。

 ヒロインは双子の妹を交通事故で亡くし、父親は家を出て行き、病気の末に亡くなった母親の治療費のために極貧状態という不幸てんこ盛りの気の毒な19歳。ヒーローは有名ミュージシャンの息子で金持ちのプレイボーイ。家族の確執で愛を引き裂かれる悲劇的なストーリーとHotなロマンスがメロドラマ風で若干陳腐な感じはするけど面白い。ジェイミー・マクガイアやアナ・トッドよりは好きだけど、コリーン・フーヴァーやL・J・シェンほどではないかな。心理面の描き込みはそこまで深くないけど、そのぶんストーリー展開が速くて飽きさせないのは良いと思う。健気でピュアなヴァージンとセクシーでリッチなバッド・ボーイのロマンスは、フィフティ・シェイズが好きな人に受けそう。この手のロマンスが人気だった時期に出していたら売れたんじゃないかと思うけど、ちょっと今更感があるのでどうだろう。すごく先が気になるところで終わってるんだけど、続きは出るのかな??こういう1冊では完結しない続き物を1巻だけ出して後は放置というのはやめてほしいなあ。

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