ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

これほど昏い場所に ディーン・クーンツ

 ディーン・クーンツと言えば、遥か昔に「ウォッチャーズ」を読んだな。あれは犬小説(?)の名作として有名な作品で、私は特別犬好きというわけでもないけど結構感動したのを覚えている。あと、超訳のも何か読んだはずだけど、そっちはほとんど記憶に残ってないな。

 本作は、この作者にしてはそれほどホラーっぽくなく、女性のFBI捜査官が主人公の割と普通のサスペンスだった。比較的新しい2017年の作品だけど、作風はオーソドックスな昔ながらのサスペンスという感じ。最近は、斬新なトリックを用いたミステリーを書く作家が色々出てきているので、何だか普通だなと感じてしまった。壮大な陰謀に立ち向かう孤高のヒロインがいかにもハリウッド映画的で、面白いストーリーなんだけど、特別目新しいところはないような。(こんな大物作家にケチをつけてすみません・・。)

 それでもベテランならではの安定感でスケールの大きなサスペンスを書いていて、この作者らしいSFっぽい題材(脳インプラントとか、怖っ!)が不気味だけど興味深い。美人で強くて賢くてちょっと出来すぎな気はするけど、正義のために命懸けで戦うヒロインも悪くなかった。原書は5作目まで出ているシリーズなので、これからさらにキャラが立って良くなっていくんじゃないかな。

これほど昏い場所に (ハーパーBOOKS)

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