ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

唇が嘘を重ねる ジェイムズ・シーゲル

 冴えない中年のオジサンが美女と出会って不倫したらとんでもない罠だったというお話。無駄にグロくていかにもB級サスペンスという感じだけど、読み始めたら止まらないスピード感のあるストーリー。フラフラと浮気に走ってしまうダメ男の主人公が追い詰められて墓穴を掘りどんどん泥沼に嵌っていく展開に、怖いもの見たさでついページをめくってしまう。魅力を感じるようなキャラクターではなく、この主人公を応援したい気にはならなかったけれど、サスペンスとしては面白かった。クライヴ・オーウェンジェニファー・アニストン主演で映画化されているらしい。

Derailed

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  表紙が似ているので思い出したけれど(どっちも女性の脚!)同じような巻き込まれ型のサスペンスで、ちょっと前にマイクル・コナリーの「チェイシング・リリー」を読んだ。感想を書いてなかったのでついでに・・。罠に嵌められ下手を打って追い詰められていくのは同じだけれど、こちらの主人公の行動の根本には姉を亡くした心の痛みがあって切ない。ベンチャー企業の若社長でちょっと抜けてるところもあるけどこの主人公は結構好きだ。仕事そっちのけで気の毒な娼婦を助けようとして会社を危険にさらしたり、危なっかしいけどどこか憎めない。深みのあるキャラクターはさすがマイクル・コナリー。でもストーリーは普通かな。

 どちらも古いミステリーで、長いこと積んでたのをやっと読んだ。最近は翻訳小説の刊行が減っているから、積読本の消化が捗るな(>_<)

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