ロマンス小説感想日記

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海外のロマンス小説やミステリー小説のブックレビュー

殺人ゲーム レイチェル・アボット

 Stephanie Kingシリーズ2作目(1作目は未訳)。特別すごいところはないけれど、そこそこ面白かった。屋敷に招かれた客の中で誰が犯人なのかを推理する、アガサ・クリスティー風のオーソドックスなミステリー。

 イギリスの海沿いの豪邸で開かれる大富豪の結婚式に出席するため、昔の友人達が集まったけれど、式の当日に新郎の妹が自殺。しかし妹の死は他殺だと信じる男性は、結婚式からちょうど1年後に全く同じメンバーを屋敷に招き、真犯人を探し出すための「殺人ゲーム」をすることに。登場人物が多いので、最初キャラクターを把握するのにちょっと手間取ったけど、それぞれちゃんと特徴があってうまくキャラクターを書き分けているのであまり混乱することなく読めた。ただ、妹を殺された男性が企画した殺人ゲームは芝居がかっていてちょっと陳腐な気がした。仰々しく全員に「殺人ゲーム」と書かれたメモ帳を配ったりするのは却って安っぽく思える。結末も「驚愕のラスト」という宣伝文句ほどではなく、ミステリーを読み慣れている人なら何となく察しがつくんじゃないかな。謎解きは良く出来ているけどそこまで画期的なものはないと思う。でも4組の男女の人間関係が面白く、最後まで読ませるだけのものはあった。

 ステファニー・キング シリーズということで、事件を担当する刑事がステファニーで、一緒に捜査する警部が彼女の恋人らしい。この2人は一度別れたけど復縁したそうで、何やら流産とかドラマティックなことがあったらしい。ちらっと書いてあるだけでよくわからないから気になるわ。1作目から出してくれたら2人の紆余曲折が読めたのに、何でいきなり2作目を出したんだろ。

 普通に面白いミステリーだけど、この作家の別の作品も是非読みたいと思うほどではないかな。もっと凄いミステリーを書く作家が他にいると思うし。

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