ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

ゲストリスト ルーシー・フォーリー

 期待ほどではなかったけど割と面白かった。これは2020年のGoodreads Choice Award受賞作だけど、比べると2019年に受賞したアレックス・マイクリーディーズの「サイコセラピスト」のほうが良かったと思う。

 アイルランドの孤島にある屋敷で結婚式が開かれ、パーティーの最中に殺人が起きるというストーリー。最近読んだレイチェル・アボットの「殺人ゲーム」や、ルース・ウェアの「暗い暗い森の中で」も似たような話だったな。ちなみに全員イギリスの作家。でもその2作よりは本作のほうが面白いと思った。

 前半はなかなか話が進まず掴みがイマイチだった。多くの人物の視点でかわるがわる書かれているのは良いけど、時々3人称に切り替わるのは違和感があった。結婚式の前日と当日の2日間の話なのに、同じ日の少し前に戻ったり、前日に戻ったり、時系列を行ったり来たりするのもちょっと読みにくかった。

 孤島での豪華な結婚式で、花嫁がウェブ雑誌の創設者で、花婿がリアリティー番組のスターというのがいかにも今どきという感じ。花婿は私立の名門寄宿学校を出ていて、その学校時代の友人達を式に招いている。超有名人というわけではないけどちょっとしたセレブ同志の結婚式で、華やかな舞台の裏で色んな思惑が蠢いている。花嫁の妹は自傷癖があって鬱っぽいし、ある女性は、夫が花嫁の友人なので夫婦で招待されたけど、花嫁が自分の夫に妙に馴れ馴れしいのを不審に思っていたり、前半はそんな感じのドロドロしたエピソードが続き、不穏な雰囲気を盛り立てながらも、なかなか話が見えてこず、じれったかった。

 後半は話の展開が読めてきて、色んなことが繋がってどんどんパズルのピースが嵌っていくような感覚が読んでいて心地良かった。邪悪な人間の正体がバレて追い詰められていくのってゾクゾクするわ。この結婚式は、ウエディングプランナーがすごく良い仕事したわね。最後まで読んでみれば、なかなか面白いミステリーだったと思う。(ネタバレせずに感想を書くのが難しいストーリーなので、よくわからないレビューになってしまってすみません。)

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