これは13年位前、パラノーマル・ロマンスが流行っていて翻訳もたくさん出ていた頃に刊行されたもの。ヴィレッジブックスが出していたパラノーマルで、カレン・マリー・モニングとスーザン・キャロルは当時読んだけど、ローレル・K・ハミルトンはずっと積んだままになってたわ。積読本を整理していたら出てきたので読んでみた。
これは・・姿形も様々な人外の生き物がわらわら出てくるガチのファンタジーで、ちょっと私の手に余る作品だったかも。ヒロインが(妖精のプリンセスだけど)私立探偵という設定なので多少サスペンスも入ってるかと思ったら、事件の捜査らしきものはほんのちょっとで、妖精界の勢力争いがメインのストーリーだった。
官能的なのが売りのロマンスらしく、ヒロインは多種多様な恋人と関係を持つのよね。ロサンゼルスで探偵をしているときは、アザラシ人間(?!)の同僚と付き合っていたけど、結局彼とは別れて妖精界に行くことになり、体から触手が生えてる(??)妖精の王様から同盟のために自分の恋人にならないかと言われ、出来るかどうか果敢にも(!)試してみるけど、やっぱ無理、ということで、遂に妖精の女王に対面すると、プリンセスであるヒロインと、従兄のプリンスのうち、どちらか早く子を成したほうが王位に就けると言われ、ヒロインは子作りに励むことになり、たくさんのハンサムな男性をあてがわれて、よりどりみどりの逆ハーレム状態になるという。
私は昔からサスペンスのほうが好きでSFやファンタジー系はあまり読んでこなかったので、こういうのを楽しむ素地ができていないのだとは思うけど、想像力の乏しい私には情景を思い描けない場面が多くてよくわからなかった。体からびよーんと触手が伸びてくる男性とのラブシーンってどうよ。イソギンチャクみたいな感じらしいけど・・。このシリーズは私には向いていないかも。