ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

誓いの口づけはヴェールの下で アマンダ・クイック

 この作者の初期のヒストリカルで幻の名作だそうな。A・クイックはこれまでに6~7冊は読んだけど、お転婆なヒロインがヒーローを振り回すのが定番で、キャラクターも毎回そっくりだし、パターンが出来上がっているわね。マンネリではあるけど安定感があり安心して読める。

 本作のヒロインもかなりのじゃじゃ馬で、無鉄砲な行動でヒーローを困らせている。裕福な伯爵家の令嬢だけど家族も変わり者ばかりで、一家総出でヒーローに迷惑かけまくり。こんな家族によく我慢できるなあと感心してしまう。これはヒロインに惚れてしまったがために変人一家の一員になってしまったヒーローの受難の物語だと思うわ。ヒストリカルのヒーローなのにマスオさんみたいで笑ってしまった。

 天真爛漫なヒロインは良いのだけど、彼女はじゃじゃ馬ぶりが度を越していて、ちょっとやりすぎな気はした。ロマンス小説なので2人が愛し合って幸せになって良かったねえと言いたいところだけど、こんなのを嫁にもらったら気が休まらないよなあ・・・。古書にまつわるサスペンスや、ヒロインの昔の求婚者に関する疑惑はこの作者らしい手堅い面白さで良かった。あまり深いものはなく、すぐに忘れてしまいそうな内容だけど、軽く楽しむには丁度良いと思う。

 

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