魔法製作所シリーズの短編集。
①スペリングテスト
オーウェンのイェール大学時代のお話。大学に魔法使いのフラタニティがあるというのが面白い。騒動を起こすのはやはりロッドなのね。
②街を真っ赤に
ガーゴイルのサムが大活躍。
③犯罪の魔法
ケイティがMSIに入る前のお話だけど、古本屋で彼女を見かけたオーウェンの反応が良かった。街で怪しい魔法が使われて、それを作った犯人を探し出すためMSIのメンバーが活躍するストーリー。
④魔法使いの失われた週末
1作目の直後のお話。怪我をしたオーウェンを介抱する養母のグロリア。ぎくしゃくした関係の親子だけど2人の交流に心が温まるストーリーだった。
お気に入りのシリーズなので短編でも刊行してくれるのは有難いけど、やはり短くてちょっと物足りない。この作者は未訳のシリーズがまだ色々あるから翻訳を出してほしいわね。出版社によれば今年中に"Spindled"が刊行予定とのことなので、それを楽しみに待つことにしよう。
ちなみにこの作者は昔、サマンサ・カーターというペンネームでロマンス小説を書いていて翻訳も一冊出ている。ずっと前に読んだけどあまり面白くなかったのでお勧めはしませんが・・。