ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

笑う死体 ジョセフ・ノックス

 マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ シリーズ2作目。3作目を先に読んでいて、1作目は未読。面白かったけど謎解きは3作目のほうが良く出来ていた気がする。

 休業中のホテルの部屋で男が死んでいるのが発見されるが、身元を特定するものが何もなく捜査は難航。一見関係ないと思われた事件が実は繋がりがあったりして、なかなか入り組んでいる。同時進行で女子大生へのセクハラ事件が起きたり、エイダンの悲惨な子供時代が明らかになったりして盛りだくさんな内容。それでも最後にはきれいに終結するよう上手くまとめていて、ストーリーの骨格は良いと思うんだけど、肉の付け方がイマイチで余分なところに肉がついていて肝心なところが薄いような印象。「笑う死体」の正体がかなり特殊で驚かされたので、その男のバックグラウンドとかをもう少しと詳しく書いてほしかったけど、エイダンの子供時代のエピソードに多くの頁が割かれているぶん、メインの事件の進行が遅く感じられた。

 独特の雰囲気があるシリーズなのでハマる人もいると思うけど、万人受けしてベストセラーになるタイプの作品ではないように思う。主人公のキャラクターは好きだし、謎解きも意外性があって良かったけど、全体的に起伏が少な目で地味な印象。

 

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