The Duke's Estateシリーズ1作目。これといって特筆すべきところのない普通のヒストリカルロマンス。
物を溜め込む癖のある変人の大おじから公爵位とガラクタまみれの屋敷を相続したヒーローは、幼馴染で片付け魔のヒロインならカオス状態の屋敷を何とかしてくれるだろうと彼女に結婚を申し込む。そんな理由で求婚されてもねぇ・・というわけで断られ、何とかイエスと言ってもらおうと頑張っているうちに、何とハンサムなドイツの王子がヒロインのことを気に入って言い寄りはじめ、彼女は社交界で注目の的になってしまう。ちょっと鈍くて他力本願なヒーローが成長して愛に目覚めるストーリー。
1980年からロマンス小説を書いているキャリアの長い作家らしく、こなれた感じで気負わずさらっと書いている印象。つまらなくはないけれど、やや盛り上がりに欠けるかなあ。ストーリーもキャラクターもあまり癖がなくて読みやすいけどちょっと印象が薄いかも。ヒストリカルロマンスはもう少し波乱万丈なストーリーのほうが好きなんだけど、最近はこういう軽いラブコメみたいなのが多いよねえ。
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