ヤングアダルト向けのファンタジー小説で、原書は凄いベストセラーなので面白いのかと思い読んでみたのだけれど・・・。
中国との戦争に負けた近未来のアメリカは君主制となり厳しいカースト制度が敷かれていた。そして王子の妃を決めるための「セレクション」が開かれることになり、各州の代表として選ばれた女子がプリンセスの座を争うという、ディストピア設定のロイヤル版バチェラーみたいなストーリー。アメリカ人てよっぽどバチェラーが好きなのね・・。ヒロインは貧乏で賞金のために参加したのだけれど、次第に王子に惹かれていく。元カレが出てきて三角関係になったり、いかにもアメリカのティーンに受けそうなストーリーだけど、これはちょっと読むのがキツかった。何でバチェラー・・・。
中国が天下をとった未来という設定はなかなか面白いと思う。この原書は2012年に刊行されていて、オバマ大統領の時代だから米中関係もそこまで悪くなかったと思うけど、その時点でこういう未来を描いているということは、この作者、意外と先見の明があるのかも?!まあ、かなり適当でギャグみたいな設定だけど。
私は1巻でギブアップしてしまったけど、バチェラーみたいな番組が好きな人なら多分楽しめると思う。シリーズ3作が翻訳されていて、邦題はセレクションⅠ~Ⅲになっているけど原題は、The Selection、The Elite、The Oneです。
↑ドレスが素敵