ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

ザ・プロフェッサー ロバート・ベイリー

 翻訳小説はシリーズものでも途中で刊行が止まってしまうことが多いけど、これは全4作が刊行済みで人気があるようなので、面白いだろうと思い読んでみた。

 68歳のロースクールの教授トム・マクマートリーが主人公の法廷サスペンスで、トムが元教え子の新米弁護士リックとともに、大手運送会社の不正を暴くストーリー。元フットボール選手のトムは体育会系の情に厚いキャラクターで、リックはカッとなりやすいけど根性は人一倍の熱血弁護士。被告はとんでもない悪党で不利な証言をしそうな証人を平気で脅迫したり殺したりするし(関係者がそんなに死んだら警察が不審に思いそうなものだけど・・)被告側の弁護士は鼻持ちならない嫌な奴で、トムとリックがそんな奴らに正義の鉄槌を下すという、ものすごくわかりやすいストーリー。厚い友情、家族愛、師弟愛、飼い犬への愛(?)まで、わざとらしいくらい熱いエピソードを詰め込んで、作者がどうだ感動的だろ~とドヤ顔で書いている姿が目に見えるようだった。(けなしているわけではない。)法廷ものにしてはやけに泥臭くて、個人的にはもう少し洗練されているほうが好みだけど、これはこれで悪くないと思う。こういう義理人情溢れるストーリーは年齢高めのオジサンには受けるんじゃないかな。日本人の感性に合う作風なんだと思う。ツッコミどころはあるけど面白かった。

 

無断転載禁止 copyright © 2018 BOOKWORM