ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

弁護士ダニエル・ローリンズ ヴィクター・メソス

 主人公のダニエルは人情に厚い刑事弁護士で、私生活では離婚した元夫に未練を持ち続けていて、彼が再婚することになり動揺している。幼い頃に母親に捨てられ養護施設で育ったため性格に多少の問題はあるけど、正義感が強く仕事に一生懸命で憎めないキャラクターだった。 

 麻薬の売買で逮捕された知的障害のある黒人の少年テディの弁護をすることになったダニエルは、どう見ても濡れ衣なのに有罪にしようと躍起になっている検察官と意地の悪い裁判官を相手に無罪を勝ち取るために奔走する。警察や検察の人種差別があまりにも酷くて腹立たしく、正義はどこへいったのかと思わずにいられない。裁判官も憎たらしく、ダニエルが暴言を吐いてしまうのも当然で、彼女の怒りに同調しながら読んでいた。かなり不利な状況で勝訴できそうもなく、絶望するダニエルが気の毒だった。

 主人公が正義のために戦う熱い弁護士で、つい感情移入してしまうようなキャラクターだったので楽しく読めた。特別凄いところはないけれど、普通に面白い法廷サスペンスだった。

A Gambler's Jury (English Edition)

A Gambler's Jury (English Edition)

  • Methos, Victor
  • Thomas & Mercer

 

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