ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

暗黒街の女 ミーガン・アボット

 女性が主人公のノワールで面白かった。この作家は初期の2作しか翻訳が出ていないけど、今ではかなりの人気作家で、最近"Dare Me”がドラマ化されて、(日本ではNetflixで配信中→何様なのよ?DARE ME知名度が上がっている。

 「暗黒街の女」は、信心深いキリスト教徒の家庭で育った普通の若い女性が、ギャングの女幹部に見い出され彼女の仕事を手伝うようになり、裏社会でのしあがっていくストーリー。ギャングの伝説的な女幹部のグロリアに導かれ、資金洗浄や金品の運搬を手伝うようになったヒロインは、グロリアの教え通り慎重に仕事をこなしていたけれど、悪い男に惚れて道を踏み外してしまう。その男はハンサムなろくでなしのギャンブラーで、こんな男に関わったら身の破滅だとわかっていても彼との逢瀬をやめられず、惚れた弱みに付け込まれてとんでもない事態に・・。この泥沼ぶりがたまらない。男が絡むと賢い女性も判断力が曇ってしまうのね・・。

 若い女性の視点で書かれていて、登場人物も少な目だし、新書版で190頁の短い作品なので、ノワールが苦手な人でも読みやすいと思う。女のドロドロした部分をよく捉えていて、窮地に立たされたヒロインにハラハラさせられ面白かった。このダークな作風はやみつきになりそう。

Queenpin: A Novel

Queenpin: A Novel

  • Abbott, Megan
  • Simon & Schuster

原書の表紙は内容にピッタリ。まさにこういう雰囲気のストーリー。

 

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