ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

エヴァンズ家の娘 ヘザー・ヤング

 不幸なエヴァンズ家の女性たちの数世代にわたる物語。ミステリーの要素は少なめで、女性向けフィクションという感じだけど、終盤に明かされた過去の事件の真相はショッキングだった。ケイト・モートンとかが好きな人に良いかも。

 エヴァンズ家は平凡な中流家庭のように見えて、どこか不穏な雰囲気が漂っている。ある日、6歳の末の妹が行方不明になる事件が起き、長女と次女は事件に関する暗い秘密を抱えて生きてきた。三姉妹の複雑な関係や、少女の繊細な心情を上手く描写しているとは思うけど、全体的にやや単調で起伏に欠けるストーリーという気はしたかなあ。終盤は面白かったけど、そこに辿り着くまでが長く感じた。

 気の毒な境遇の女性達の物語だけど、あまり同情できなかったのは、母親の弱さのせいで娘たちが不幸になっているという事実が残念すぎるからで、最終的に不幸の連鎖を断ち切れたことが救いだった。

The Lost Girls: A Sunday Times Crime Book of the Month (English Edition)

The Lost Girls

 

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