1年位前に最近気になっているロマンス小説の原書という記事を書いたら、意外と反響があった(というか記事の閲覧数がかなり多かった)ので、原書の話題に興味のある方も結構いらっしゃるかと思い、またロマンス小説の原書の話題作をピックアップして記事にしてみました。
コリーン・フーヴァーの新作で今月発売予定の "It Starts with Us" は「世界の終わり、愛のはじまり」 の続編でアメリカでもかなりファンの期待が高いみたい。これは是非読みたいなあ。二見書房さんは翻訳を出してくれるんだろうか・・。
(追記)10/10にBarnes&Noble'sの2022年のBest Booksが発表されましたが、この作品、Best Romance10冊に選ばれていました。まだ発売前なのに凄いな・・。
↓C・フーヴァーがベストセラーリストを席捲しているという記事がありました。
Elena Armasはデビュー作の "The Spanish Love Deception" が2021年 Goodreads Choice Award の Best Debut Novel を受賞した注目の新人作家。↑こちらは発売後まもなくベストセラー入りした2作目。Ali Hazelwood と並んで今勢いのある作家です。
ハデスとペルセポネの神話をモチーフにしたファンタジー・ロマンス。ギリシャ神話のRetellingは人気だねぇ。Katee Robertの Dark Olympusシリーズと違い、こちらはガチのファンタジー。
Penelope Douglasも人気作家だけど、これはショッキングな内容の問題作として話題になっていて、ちょっと気になる。
こちらは大人気の2人組ロマンス作家 Christina Lauren の片割れが単独で書いたデビュー作。コンビで書いた作品は何冊もベストセラーになっていて実績はある。ヒーローが韓国の俳優というのが注目ポイントで、アメリカも韓流ブームなのね~。作家本人が "There is too much sex in it." と言っていて相当Hotらしい。韓流好きな人には良いかも。
Ali Hazelwoodの長編2作目も好調のようでベストセラーになってます。「The love hypothesis あらすじ」等のキーワードでGoogle検索してこのブログの記事に辿り着く方が今でもかなりの数いるのだけど、この作家は日本でも話題になっているのかな?(その割に翻訳される気配はないけど・・)
Emily Henryはここ数年、ロマンス小説のランキングでトップを走り続けている超人気作家。
Lucy Scoreは今年発売された↑この作品がヒットして人気急上昇中。小さな町でのほのぼの系ラブコメ。
Beth O'Learyはデビュー作が本国でベストセラーになったイギリスの作家。
テッサ・ベイリーは過去に翻訳が出てるけど、今ではかなりの人気作家に。翻訳された2冊は面白かったので、また出してほしい。
アレクシス・ホールのヒストリカル・ロマンスはトランスジェンダーのヒロインと戦争で障害を負ったヒーローの感動的なロマンスとのことで、評判は良いみたい。
India Holtonはニュージーランドの作家で、このファンタジー・ヒストリカル・ロマンスのシリーズが人気。
フランシーン・リバースは80年代から活躍している大ベテラン作家で(日本メールオーダー社から翻訳も出ていた)今年久しぶりにヒストリカル・ロマンスの新作を出したのが話題に。
ちなみに日本では未公開ですが、この作者のウエスタン・ロマンス "Redeeming Love" が映画化されて今年アメリカで公開になったので、日本でもそのうちどこかで配信されるかも。
Katherine Centerもかなり売れてる作家で、今年発売された最新作↑も好評。日本では未公開ですが一昨年 "The Lost Husband" がジョシュ・デュアメル主演で映画化されていて、さらに "Happiness for Begginers" も現在映画を製作中でNetflixで配信予定なので、ますます注目が高まりそう。
映画に関しては、サリー・ソーンの「ザ・ヘイティング・ゲーム」を製作したBCDF Picturesが、Elena Armas の "The Spanish Love Deception" と Tessa Bailey の "It Happened One Summer" と Christina Lauren の "The Unhoneymooners" の映画化をアナウンスしてます。まだ製作には入っていないので変更の可能性はありますが。
こちらのGoodreadsの記事64 Favorite Romance Novels from the Past Three Yearsに、過去3年間で人気のあったロマンス小説が掲載されていますが、翻訳されているのはごくわずかですねぇ。
注目のE・L・ジェイムズの「ミスター」の続編は6月に発売予定。翻訳は出るかな?
ロマンス小説は最近刊行が激減して最早絶滅の危機に瀕していますが、面白そうな原書はたくさんあるので、また人気が盛り返して多くの作品が翻訳されるようになるのを願ってます。