ミステリーというよりホラー。悪魔に憑依された女性がだんだん思考を支配されていくのがとても怖かった。200頁程度の短い小説だけどインパクトのあるストーリーで面白かった。
優しい夫と満ち足りた結婚生活を送っているアマンダに異変が起きて徐々に行動が変化していく。煙草を吸ったり、店で万引きしたり、見知らぬ男たちと関係を持ったりし始め、狂暴な行動がどんどんエスカレートして・・・。特に捻りがあるわけでもなく、あらすじそのままのストーリーなんだけど、恐怖の盛り上げ方が上手くてとにかくゾッとさせられた。アダムとイヴの神話についてはあまり細かいことは知らなかったけど、イヴはアダムの2番目の妻で、悪魔になったリリスが最初の妻だったのね。
たまたま古本を見つけて購入したら意外と面白くて拾い物だったけど、もう絶版になっていて入手しづらいと思うので、わざわざ探し出して読むほどのものではないかと。