ロマンス小説感想日記

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海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

夜明けの光のなか永遠に シャノン・マッケナ

 The Hellbound Brotherhood シリーズ最終作。トラスク兄弟の三男メースとウィルス学者のケイトのロマンス。ウィルスによる虐殺を企てている敵を阻止するストーリーなので、ヒロインがウィルス学者というのは上手い設定だし、彼女の生い立ちも意外な繋がりがあってなるほどと思った。

 メースは元海兵隊員で、典型的なロマサスのヒーローだけど、3兄弟の中ではそこまで個性が強くない印象で、(みんなハンサムで筋肉ムキムキで女性を悦ばせる凄いテクニックの持ち主で、ぶっちゃけ大差ないけど・・)個人的には、アントンとフィオナのロマンスをシリーズ最後に持ってきたほうが盛り上がったんじゃないかという気はする。このシリーズではフィオナが一番敵と因縁があり、過去も壮絶なヒロインだったので。 

 ケイトはあまり物怖じしない屈強なタイプで、メースに惹かれる気持ちをストレートに行動に移す大胆さがあり、まっすぐな性格の好感の持てる女性だった。諍いがあっても彼を逆恨みすることもなく素直で良かった。この作者にしては珍しくアフリカ系のヒロインで(瞳が独特なのでハーフかクオーターだろうけど)、背も高く筋肉質で豊満な肉体の持ち主というのも特徴的じゃないかな。今時、主要な登場人物が白人ばかりだとあれだもんねぇ。(多様性にこだわりすぎる最近の風潮もどうかと思うけど・・。)

 シリーズ最終作なので、最後はもっと盛り上がっても良かったと思うけど、まあこんなもんかな。いつもどおりのホットなロマンスとスピード感のあるサスペンスが楽しかった。

夜明けの光のなか永遠に (二見文庫 マ 14-18)

夜明けの光のなか永遠に (二見文庫 マ 14-18)

  • シャノン・マッケナ
  • 二見書房
Havoc (Hellbound Brotherhood Book 5) (English Edition)

Havoc (Hellbound Brotherhood Book 5)

  • McKenna, Shannon
  • Oliver Heber Books

 

 

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