Will Trent 9作目。国内のテロ組織に拉致されたサラを救うためにウィルが奔走するストーリー。こういう案件は普通、州の捜査局ではなく国土安全保障省とかの管轄じゃないかと思うけど、まあ細かいことはいいか。テロ組織の大量殺人を阻止するとか、とんでもなくスケールの大きな事件で、ウィルがグレイマンやジャック・リーチャー系のアクション・ヒーローみたいになっていた。
サラを見つけるために、私情挟みまくりで捜査するウィルの必死さが凄い。拉致されても機転を利かせて痕跡を残し、自分の存在を知らせようとするサラも良かった。殴られてボロボロになりながらも、彼女を助けたい一心で痛み止めを飲んで(薬は飲まない主義なのに・・)潜入捜査に向かい、彼女のためなら自分の命も差し出す覚悟で危険な任務にあたるウィルが素晴らしい。いつ殺されるかわからないハラハラドキドキの展開でとても面白かった。このシリーズは本当にどんどん進化していくわねぇ。