オーストラリアのミステリー作家の出世作。先の読めないストーリーで最後まで驚きの展開が続く、かなり面白いミステリーだった。1つ前の記事に感想を書いた「白薔薇殺人事件」よりもこちらのほうが読んでいて楽しかったな。
主人公のアーネストは一応作家で、ミステリーを書く人のためのハウツー本を電子書籍で1ドル99セントで販売しているらしい。悪党だった父親は昔、警官に発砲したために撃ち殺され、兄も殺人で有罪になり刑務所に入っているというすごい一族だけど、アーネストは割と普通っぽい。出所する兄を迎えるために一族がスキーリゾートに集まると、そこで殺人が起き・・・というストーリー。家族のメンバーが曲者ばかりでみんな怪しく、誰が犯人でもおかしくないので気が抜けず面白かった。意外な事実がどんどん明らかになっていくので、結末の予想がつかず、終盤は驚きの連続だった。ミステリー好きな人なら読んで損はないと思う。