この小説がケイト・ブランシェット主演でドラマ化されて、Apple TV+で10月配信予定になっていたので、積読本の中から引っ張り出して読んでみた。
何とも後味の悪いストーリーだけど、巧妙なトリックと衝撃的な展開で読ませるサスペンスで面白かった。若干腑に落ちない点はあったけど、作中作の扱い方が上手く、登場人物の心理を深く掘り下げていて上手い。
ヒロインは息子が就職して家を出たため夫と2人暮らしになったので、小さめの家に引っ越したばかり。その新しい家になぜか覚えのない本が送られて来て読んでみると、彼女が20年間ひた隠しにしてきた秘密が書かれていて・・・というストーリー。ヒロインの家族も、その本を書いたスティーヴンの家族も、どこか歪んだところがあり、夫婦や親子関係に問題がある。20年前の出来事のせいで色々誤解が生じて事態が深刻になっていく。根っからの悪人ではなくても、思い込みで危険な行動に走ってしまうのが恐ろしい。個人的にはヒロインの夫の態度にイラついた。妻を気遣っているようで実は自分本位というのがとてもリアルで、夫なんてそんなもんだよなと。ネタバレになってしまうのであまり詳しい内容は書けないけれど、良く出来た心理サスペンスで一読の価値はあると思う。
ドラマはケイト・ブランシェットならちょっと悪女っぽい雰囲気もありこのヒロイン役にピッタリだし期待が持てるんじゃないかな。
そういえば最近「白雪姫には死んでもらう」の感想を書いた記事の閲覧数が急増していると思ったらドラマ化されていた。ドイツの小説を韓国でドラマ化したのか。白雪姫には死を~BLACK OUT|Hulu
今月に入ってはてなブログで強制的に表示される広告が巨大になって数も増えたみたい。読みにくくてすみません。自分で設置したのではなく、はてなブログが勝手に表示させている広告なので、私が利益を得ているわけではありません。