最近あまりブログを更新できていなかったのは、もうすぐ大学院を卒業する娘とニューヨーク旅行に出かけていて忙しかったからです。旅行の顛末はさておき、とりあえずは往復のフライトでたくさん映画を見たのでその感想を。JALの国際便は機内エンターテイメントの映画がかなり充実していました。
この映画の原作小説が大好きなので期待して見たけれど、小説を読んだ時ほどの感動はなかったなぁ。小説を映画化する場合は内容をかなり端折ってダイジェスト版みたいになってしまうことが多いけど、これは私が小説で感動した部分がほとんど省かれてしまっていた。小説は主人公のリリーの少女の頃のストーリーにかなりの頁数が割かれていて、十代での経験が丁寧に描かれているからこそ大人になってからのストーリーに説得力があったと思うのだけど、映画は少女時代のエピソードがほんの僅かしかないためストーリーに厚みが足りない気がした。映画を一定の尺に収めるためには仕方ないとは思うけど、アトラスの「きっと迎えに来る」という約束や、ドリーの引用の「泳ぎ続けるの」という名言も出てこなくて残念だった。映画だけ見たら普通に良く出来た恋愛ものだと思う。リリー役のブレイク・ライブリーは昔はもっと華奢だった気がするけど年を取って豊満な感じになっていて、ちょっと役のイメージとは違う気がした。もっと若い女優さんを使えば良かったのに。
これは全米でかなりヒットしたラブコメらしいので見てみた。シェイクスピアの「から騒ぎ」を現代風にアレンジしたストーリーだそうで、軽く楽しむには良かったけど、まあすぐに内容を忘れてしまう類の映画かな。ヒロインの姉がオーストラリアで結婚式を挙げるので家族や友人が集まってわちゃわちゃするストーリーで、姉がレズビアンで女性と結婚するというのが今風だわね。恋人のふりをしているうちに恋に落ちるというオーソドックスなラブコメ。
グレン・パウエルは最近人気で色んな映画に出ているけど、私が見た「トップ・ガン」も「ツイスターズ」もこの映画も、みんな同じようなお調子者の役で代り映えしない印象。でも彼はシュワルツェネッガー主演で昔映画化された「バトルランナー」のリメイク版の主役に抜擢されて全米で今年の秋に公開予定なので、そこではシリアスな演技が見られるかな?
「ナイトビッチ」は・・凄かった。エイミー・アダムスが出産後に育児のストレスでおかしくなってしまう主婦の役で、役作りのためだと思うけどものすごく太ってブヨブヨの腹を晒している姿が衝撃だった。そこまで太らなくてもいいのにというくらい、二重顎になって、腕なんかもすごい太さになっていた。演技派女優たる者、デブ役もやらないと一人前とは言えない・・・のか?映画の出来はイマイチかな。ちょっとだけホラー風味のブラックコメディだけど、理解に苦しむ妙なストーリーで、あれだけ大騒ぎしたのに最後は全て丸く収まってしまう結末も何だかなあという感じだった。Disney+で配信中。
これはあまり面白くなかった。前作がヒットしたから無理やり2作目を作ったような印象で内容が薄い。殺人の罪で服役中のジョーカーの裁判の様子を描いていたけど法廷ものとしての面白味はないし、レディ・ガガも歌う場面のためだけに出ているような役でイマイチ。前作のほうがずっと良かったと思う。
これはショーン・ペンが演じるタクシードライバーがJFK空港からマンハッタンまで行く間、若い女性客と喋っているだけの映画なんだけど、世間話がだんだん深刻な人生相談みたいになっていくのが面白くて、つまらなかったら途中で見るのをやめようと思って再生を始めたけど結局全部見てしまった。女性客の恋愛の悩みがなかなかリアルだったし、年季の入ったタクシーの運ちゃんの助言も鋭かった。貴重なアドバイスをもらった女性客が最後に500ドルもチップをあげていたのでビックリしたわ。(私もJFK空港からマンハッタンまで行ったけど、タクシーだと100ドル近くかかるので節約して電車を乗り継いで行ったよ・・。)
他にも日本ではこれから公開予定の「教皇選挙」もラインナップに入っていて、娘が見ていたので私も見ようと思ったけど、ずっと起きていたので眠気が襲ってきて無理でした。
(3/22追記)
今回のニューヨーク旅行は、うちの娘が俳優のジェイク・ギレンホールの大ファンで、彼がブロードウェイの劇に出ることになり是非とも見たいと言うので、私も一緒に行くことになったのです。
その劇というのがシェイクスピアの「オセロ」で、デンゼル・ワシントンとジェイク・ギレンホールという2大スター共演。
ブロードウェイだけどミュージカルではなく普通の劇で、舞台が2028年という近未来の設定。私は一応英文科卒で大昔に受けたTOEICのスコアは860、娘は理工学部で英語で論文を書いて海外の学会で発表したりしていてTOEICのスコアは960なので、英語は大丈夫だろうと高を括っていたら予想以上に難しかった。かなり長いセリフを早口で喋るし英語も難解で、2人ともセリフの半分くらいしかわからなかったけど、事前にオセロの内容を予習して行き、当日もらったパンフレットに載っていたあらすじを読んでいたので話についていくことは出来たし、俳優たちの演技が素晴らしくて引き込まれた。
デンゼル・ワシントンは大物俳優だけあって、最後にオセロが自殺するシーンは本当に迫力があり、ニューヨークまで見に行った甲斐があったというもの。ジェイク・ギレンホールも悪役のイアゴをノリノリで演じていて良かった。でも観客の拍手はジェイクよりも断然デンゼルのほうが大きかったなあ。
舞台は撮影や録音は一切禁止で、入り口で渡される袋にスマホを入れて開けられないようにロックされるという徹底ぶりに驚いたけど、観客の年齢層は高めで若い人はほとんどおらず、マナーの良い人ばかりで気持ちよく観劇できた。
せっかくニューヨークに来たのだから他のミュージカルも見ようと、安い当日券を買って「アラジン」も見に行ったけど、そちらは観客が若者が多く、近くに中高生らしき団体がいて劇の最中にスマホでTik Tokを見てるし、何か香辛料の強い食べ物を持ち込んで食べているカップルがいて匂いが漂ってきたり、とにかくマナーが悪かった。安い席だから仕方ないかもしれないけど座席が狭くて(飛行機のエコノミークラスの席よりも狭かった)隣の人と距離が近すぎてかなり窮屈だった。太った人や大柄な人が多いアメリカでこの座席はちょっと厳しいと思う。
こちらは歌と踊りがメインで英語も簡単だったので問題なく理解できたけど、やはり子供向けという感じで、比べると「オセロ」のほうが見応えがあったな。





