これは図書館で見つけて借りてきた本。(12月発売だけど聞いたことのない出版社なので新刊情報から抜けていた。)ドラマの「デクスター」の女版のような殺人鬼の話だそうで、イギリスでベストセラーになったらしい。(デクスターは昔シーズン2くらいまでは見ていて割と面白かった。)
ヒロインは、亡き父親が精肉工場を所有していた金持ちで、親に買ってもらった高級アパートに住んでいるSNSのインフルエンサー。華やかな生活ぶりをインスタに投稿し、すごい数のフォロワーがいる有名人だけど、実は殺人の欲求を抱え、密かに性犯罪者の男性を殺して回っているという。マッチングアプリで男性をおびき出すのがいかにもという感じ。仲の良い女友達もいるし、パーティーで知り合ったイケメンに恋して付き合ったりする普通の若い女性のようでいて、男性を無慈悲に殺して解体し、父親の精肉工場でミンチにしているのが恐ろしい。でもモデル体形の華奢な女性が包丁一本で男性の死体を切り刻むというのはちょっと無理があるかも。(ドラマの「デクスター」は誰にも見つからない廃屋で殺して、ビニールシートを敷き詰めたところでチェーンソーを使って解体してたな。)
デクスターは殺人鬼でありながらどこか憎めない面白いキャラクターだったけど、このヒロインにはそういう魅力がなくて何だかあまり好きになれなかった。職業がインフルエンサーというのも軽薄な感じだし、殺人鬼なのに普通に恋愛しているのも解せない。今はラブラブだけど、もしこのボーイフレンドに振られたら殺すのかな?とか考えると怖いよ。似たタイトルの「サスペンス作家が人をうまく殺すには」は、殺人に巻き込まれてそれを隠そうとあたふたする主人公が面白かったけど、こちらのヒロインはガチの殺人鬼だもんなあ。
ストーカーの正体は意外な人物だったとは言え、ストーリーもあまり捻りがなく今一つだったような。一応最後まで読んだけど、インフルエンサーをテーマにしたサスペンスなら「インフルエンサーの原罪」のほうが面白かったな。
ちなみにドラマのデクスターは8年ぶりの新シリーズがamazonで配信されている
日本ではまだ見られないけど海外ではデクスターの若い頃を描いた最新のDexter Original sin が配信中



