ハーラン・コーベンは「唇を閉ざせ」以降の作品は全部読んでいるけど、この最新作が一番面白かったかも。展開が早くハラハラドキドキの連続で、息つく暇もなくどんどんページをめくってしまう凄いサスペンスだった。
主人公のデイヴィッドは3歳の息子を殺害した罪で服役中。冤罪なのに息子を亡くしたショックで無気力になり裁判で無実を訴えることもなく有罪になってしまった。しかしある日、元妻の妹のレイチェルが刑務所に面会に来て、死んだはずの彼の息子が実は生きているかもしれないと言い、脱獄して息子を探すことに。すると驚愕の事実が・・というストーリー。
いやはや、事件の裏にこれほど複雑な事情があったとは。事件の真相には度肝を抜かれたわ。何者かに嵌められて有罪にされてしまったデイヴィッドは気の毒だけど、無実を信じて助けてくれる家族や友人がいて良かった。彼の何としても息子を見つけ出すという執念は圧倒的で鬼気迫るものがあった。FBI捜査官のコンビも良い味を出していたし、デイヴィッドを助けるレイチェルも過去の色々な困難を乗り越えて頑張っているところが魅力的な女性でとても良かった。ストーリーも文句なしに面白かったし、ケチをつけるとしたら"I will find you"という原題が捻りがなくてイマイチということくらい。かなりキャリアの長い作家だけど勢いが衰えることなく、どんどん面白くなっているのが流石。
これもNetflixがドラマ化するそうで、小説通りならかなり面白いんじゃないかな。調べてみたらキャストも既に決まっているみたいで、デイヴィッド役は「アバター」のサム・ワーシントン、レイチェル役はブリット・ロウワー。

