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海外ミステリーとロマンス小説のブックレビュー

深層地下4階 デヴィッド・コープ

深層地下4階 (ハーパーBOOKS)

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  • デヴィッド・コープ
  • ハーパーコリンズ・ジャパン
Cold Storage: A Novel (English Edition)

Cold Storage: A Novel

  • Koepp, David
  • Ecco

 

 この作家は元々脚本家で、「ミッション・インポッシブル」や「ジュラシック・パーク」、「天使と悪魔」等、大作映画をたくさん手掛けているらしい。本作が小説デビュー作ということだけど、これもリーアム・ニーソン主演で映画化されて2025年に米国公開予定。L・ニーソンの映画なら日本でも公開される可能性が高いんじゃないかな。

 読んでみると、SFホラーでよくある寄生系エイリアンものみたいな話で特別目新しいところはないように感じたけれど、大物脚本家だけあってストーリーの盛り上げ方が上手いし、キャラクターも個性があって最後まで退屈することなく読めた。敵が菌類というのが特徴的で、映像化したらかなりグロい絵面になりそうだからインパクトあると思う。

 面白かったけど、落ちこぼれの若者が世界を救うという展開や、危機一髪で難関を乗り越え全て丸く収まる結末、意中の彼女ともうまくいって恋人になれて、エピローグには心温まるちょっとしたエピソードもあったり、いかにもハリウッド的なストーリーでちょっと都合良すぎる気がしないでもなく、小説としては若干深みが足りないような気も。どうせ映画化を念頭に置いていただろうから、最初から脚本として書けば良かったのに。

 リーアム・ニーソンの役は退役した軍人で体力も衰えたおじいさんの役だけど、序盤の部分は時代を遡って彼が30代半ばの少佐だった頃の出来事だから、映画ではどうするのかなと思いながら読んでいた。CGを駆使して若返らせるとか?小説ではヒスパニック系の設定で名前もロベルト・ディアスだけど、映画は彼の人種に合わせてロバート・クインという名前に変えているみたい。

 

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