お気に入りの作家ホリー・ジャクソンの新作なので読む前からワクワクが止まらなかった。読み始めると、期待をさらに上回る凄いサスペンスにページをめくる手がとまらず一気読み!「自由研究には向かない殺人」シリーズも十分面白かったけど、それを超えてくるとは恐るべし。
春休みに高校生4人と大学生2人のグループがキャンピングカーに乗って旅行に出かけたところ、突然タイヤがパンクして立往生。人里離れた辺鄙な場所で携帯も通じず助けも呼べないまま動けなくなってしまう。実は6人のうちの誰かが秘密を抱えているせいで狙撃者に命を狙われていたというストーリー。仲間を信じられなくなり、疑心暗鬼に陥って誰が何をしでかすかわからない緊張感溢れる展開がスリル満点で最高に面白い。
ヒロインのレッドを含め全員が何かしら後ろめたい秘密を抱えていて、それぞれの事情がとても興味深かった。ハラハラドキドキのサスペンスでありながら、小出しに明かされる情報の欠片を繋げて真相を推理する謎解きの楽しみもあり、予想が的中してにんまりしたり、意外な展開に唖然としたり、ミステリーとしても非常に良く出来ていると思う。
この作家はストーリー展開が巧みなだけでなく、リアルなティーンエイジャーのキャラクターを描くのがとても上手く、6人の若者たちそれぞれのキャラが立っていて素晴らしい。特にヒロインのレッドは個人的に「自由研究~」シリーズのピップよりも気に入ったほどで、彼女の心の痛みが胸に迫ってきてウルッとなったり、その勇敢な行動にジーンとさせられる場面もあった。これほど面白さの詰まったサスペンスはなかなか無いと思う。洒落たエンディングも流石。これは読まなきゃ損な傑作でしょう。
先日Netgalleyに登録してみました。読みたかったホリー・ジャクソンの新作があったのでリクエストしてみると無事承認されたので早速読ませて頂きました。東京創元社さんありがとうございます。

