これは良い話だった。17歳の時に妊娠して結婚し、苦労しながら子育てをしてきたモーガンとその娘クララの物語。モーガンは夫のクリスを突然の交通事故で亡くしショックで呆然としていると、さらに彼女を打ちのめす衝撃の事実が明らかになる。メロドラマのような愛憎入り乱れるもつれた人間関係を描きながらも、そこまでドロドロした感じではなく感動的なストーリーになっているところが流石。
若かりし頃のモーガンの始まる前に終わってしまった恋が切ない。娘を愛しているから後悔はないけれど、もし状況が違っていたら・・と思う気持ちはよくわかる。子供が大きくなって手を離れたことで自分の人生を見つめ直して虚しさを感じる彼女に共感せずにいられない。自分の気持ちに蓋をして封じ込めてきたモーガンのほろ苦いロマンスに対し、若いクララの恋は胸キュンで、彼女のことを心から大切に思っているミラーが本当に素敵だった。こんな彼氏に熱い想いを告白されてみたいわ~。
2人の恋もさることながら、母と娘の絆が感動的で、自分が嫌われ者になってでも娘を醜い真実から守ろうとするモーガンの献身が泣ける。ハッピーエンドで本当に良かった。やっぱりコリーン・フーヴァーは良いわ~。
これは映画化されて全米で10月公開予定だけど日本では公開するのかしら?監督が「きっと星のせいじゃない」の人だから内容的には期待できそうだけど、アリソン・ウィリアムズとマッケンナ・グレイス主演でキャストのネームバリューがイマイチなのでどうかなあ。まあ劇場公開されなかったとしてもそのうち配信で見られるだろうけど。
コリーン・フーヴァーも最初は文庫で刊行されていたのに最近は単行本になって、これはついに上下分冊だもんねぇ。この作家は比較的短くまとまっている作品が多くてこれも上下に分ける必要ないのに無理やり活字を大きくしてページ数を水増しして分冊してるのよね。単行本はあまり買いたくないので電子化されたら買おうと思っていたけど、普段ロマンスはあまり入らない地元の図書館に珍しく入荷していたので借りてきた。でもこのイラストの表紙とやけに大きな活字のせいかヤングアダルトに分類されてたわ。まあ原書も作家のウェブサイトでは14+のYAと書いてあるけど、読んだ感触としてはそこまでExplicitではないけど朝チュンではないそういう場面の描写があるし、ヤングアダルトというより大人向けの内容だと思うけどね~。


