この作家は元々は書評ブロガーで、ミステリーやスリラー小説のレビューの権威として有名らしい。長年レビューを書いているうちに自分で小説を書きたくなって作家になったとのこと。フリーランスで編集者の仕事もしているそうで、確かにデビュー作にしては卒なくまとまっていて読みやすかった。
ストーリー展開はスピード感があり、アクションも満載で悪くはないのだけれど、主人公の魅力が乏しい気がした。ジョー・ピケット風味のジャック・リーチャーみたいなキャラクターなんだけど、独自の個性みたいなものが感じられず、薄味であまり印象に残らないのよね。戦闘能力は凄いんだけど、人間的な深みがもう少しあると良かったかなと。ストーリーはややB級感があるけど良くできていると思う。
一流作家になるにはまだ何かが足りないという気がするけど、最後まで退屈することなく読めて普通に面白かった。アクション系のスリラーが好きな人なら楽しめると思う。

