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海外ミステリーとロマンス小説のブックレビュー

復讐の岐路 J・B・ターナー

復讐の岐路 (ハヤカワ・ミステリ)

復讐の岐路 (ハヤカワ・ミステリ)

  • J B ターナー
  • 早川書房
No Way Back (A Jack McNeal Thriller Book 1) (English Edition)

No Way Back (A Jack McNeal Thriller Book 1)

  • Turner, J. B.
  • Thomas & Mercer

 

 主人公のジャック・マクニールはNYPDの刑事で、別居中でDC近郊に住んでいる政治ジャーナリストの妻が遺体で発見される。自殺と断定されたがとても信じられず独自に調査しているうちに権力者による陰謀に巻き込まれ・・というストーリー。

 政治的な陰謀が絡むサスペンスでなかなか面白かった。アメリカが舞台になっているけどこの作家はエジンバラ在住だそうで、主人公がいかにもスコットランド系なのは作者自身がそうだからなのね。海外小説ではマクなんちゃらという苗字のスコットランド系はやたらと家族の結束が強い印象があるけど、この主人公も父親や弟が捜査を手伝ってくれて、特に弟は兄のためにそこまでする?!というくらい色々と助けてくれて驚くべき兄弟愛だったわね。

 この主人公は奥さんを亡くす前に幼い息子を亡くしていて、そこまで気の毒な設定にしなくてもいいのにというくらい大きな不幸を背負っているので、雰囲気が暗すぎて少々気が滅入るのが難点かな。警察の内務捜査局の刑事なので、捜査も手順通り規則に則って行う傾向があり、何でも熟考してから行動に移すので最初のうちはそれがまどろっこしく感じたのだけれど、そんな彼が復讐心に燃え一線を越えた後は豹変し、とんでもない行動に出るのが面白かった。まるで別人のようになって凄いことをしでかすので驚いた。でも最後まで読んでもまだ謎は残り、これからまた一波乱ありそうな終わり方だったので次作が気になるなぁ。(だから次作の原書のあらすじを見てみたら、うわあ~弟に手伝ってもらって隠蔽した〇〇が・・。)主人公がどう追い詰められていくのか早く続きが読みたいな。こういうのはさっさと次を出してほしいわ。

 

 

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