Dollanganger Saga 1作目。「デスチェアの殺人」で言及されていたので読んでみた。1979年の刊行当時一躍ベストセラーになった有名な作品で、映画化されて1988年に日本でも公開されたらしい。
これは凄い。突飛な設定のありえないストーリーなのに何故か説得力があり、ショッキングな内容ながら読み始めたら止まらない面白さがあった。この作家は10代の頃に怪我で車椅子生活になったそうで、そのせいか登場人物の閉塞感がリアルに感じられる独特なストーリーに引き込まれた。
母親と祖母に巨大な屋敷の屋根裏部屋に閉じ込められたティーンエイジャー2人と幼児2人の4兄妹の物語で、この気の毒な子供たちがどうなってしまうのか先が気になってどんどんページをめくってしまった。思春期にこんな風にずっと監禁されていたら精神的に追い詰められて倒錯した行為に走るのも無理はないわね・・。幼い弟と妹の母親がわりになって面倒を見る主人公キャシーの健気なキャラクターが良かったので、そこまで嫌悪感を感じることもなく彼女に同情してしまった。終盤は本当に恐ろしい展開で、母親が実の子にこれほど酷い仕打ちをするとは・・。次作ではキャシーが母親に復讐するらしいので是非とも読まなくては!この母親には天罰を下してもらわないと気が済まないので、キャシーは広い心で赦したりせず徹底的に復讐してほしいわ。
2014年から2023年にかけてアメリカのケーブルTVのLifetimeチャンネルがV.C. アンドリュースの作品を続々映像化したようで、このシリーズも全作ドラマ化されているけど日本では見られないようで残念。
V.C. アンドリュースはゴシック・ロマンスの作家ということになっていますが、これは監禁もののサスペンスと言えなくもないので、ミステリーとロマンスの両方のカテゴリに入れておきました。



