ロマンス小説感想日記

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海外ミステリーとロマンス小説のブックレビュー

ダーウィンの暗号 M・A・ロスマン

ダーウィンの暗号

ダーウィンの暗号

  • M.A. Rothman
  • Primordial Press

 

 ブラック・フライデーのセールで久しぶりにkindle Unlimitedに登録したので、以前から気になっていたこの作品を読んでみた。自費出版の作家で読み放題に入っているからあまり期待せずに読み始めたけど、予想外に面白くてあっという間に読み終えてしまった。メディカルスリラーは元々好きで、昔はマイケル・パーマーをよく読んでいたのよね。翻訳者も早川書房なんかの海外ミステリを手掛けている人のようで、文章も読みやすくて良かった。読み放題にこういう作品がこれから増えると良いな~。

 遺伝子組み換えの技術を用いた癌の治療にまつわるサスペンスで、早いペースでどんどんストーリーが展開するので多少突っ込みどころがあっても気にならない。もしかしたら将来的にはこういうことがあるかもしれないと思わせる題材で、荒唐無稽な話だけど一応説得力はあり、最後まで興味深く読めた。重厚さとか深みはあまりないけれど、良い意味でのB級サスペンスで、人類の存続が危ぶまれるような壮大な危機を、ややご都合主義な展開で描きながらも、ギリギリ馬鹿馬鹿しいと感じさせずに読ませる匙加減が上手いと思う。そこまで強い個性はないけれどキャラクターもそこそこ魅力があり、描き分けも出来ていてわかりやすかった。kindle Unlimited に登録している方は是非どうぞ。

 

 

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