笑えるのが読みたい時はリンゼイ・サンズ。修道院で育てられ、そのまま修道女になるつもりだったのに、嫁にもらわれることになったヒロイン。なんか読んだことあるような話だな。この作者の「約束のキスを花嫁に」も似たような設定だったような。
でも今作のほうが初期の作品なので、比べると「約束の~」のほうが完成度が高い気がする。作家によっては初期のほうが面白くて、だんだんネタが尽きてつまらなくなる人もいるけど、リンゼイ・サンズは新しいほうが面白さはそのままで作品の完成度が上がって良くなってると思う。ハイランダーものって、そんなにバリエーションがないから、正直どれも似たような話なんだけど、この作者はたくさん書いてても、毎回それなりに笑えて面白いから凄いね。
この作者は本国ではヴァンパイアもので有名でそっちのシリーズはもう30冊近く出てるけど、翻訳は2冊出ただけなのよね。パラノーマルは日本ではあまり人気ないんだろうね。ヴァンパイアのシリーズはもう出ないと思うけど、現代の女スパイが主人公の“The loving daylights”っていうのが面白そうなんでどこかの出版社が出してくれないかな。この作者の笑えるサスペンスを読んでみたいわ。
あまりこの本の感想を書いてなかったけど、いつものリンゼイ・サンズで初夜にトンチンカンな行動をするヒロインが笑えるし、終盤はいつもの取ってつけたような(笑)サスペンスで盛り上がって面白かった。