ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

romance & mystery book review

ブックレビュー

渇きと偽り ジェイン・ハーパー

オーストラリアの作家のデビュー作で、色んなミステリーの賞を受賞してイギリスやアメリカでもベストセラーになっている。読んで納得。オーソドックスなミステリーで派手なトリックはないけれど、干ばつに苦しむオーストラリアの田舎町が舞台のストーリーに…

復縁は甘くひそやかに ベサニー・ベネット

新人作家のデビュー作。デビュー作によくあるパターンで、頑張って色々詰め込みすぎて少々まとまりに欠ける印象。独創的なストーリーにしたかったんだろうけど、ちょっと奇をてらいすぎているように感じるところもあった。

伯爵の秘密の管理人 スザンナ・クレイグ

Love and Let Spyシリーズ1作目。これは恐らく"Live and Let Die"をもじったシリーズ名だと思うので、スパイ絡みで活劇っぽい内容かと思ったけど、ヒーローが軍人で諜報系の仕事をしていたというだけで、それらしいプロットはなく割と普通のヒストリカル・…

完璧な恋に魂を捧げて ミア・シェリダン

ミア・シェリダンは泣けるロマンスで定評のある人気作家で「世界で一番美しい声」も良かったので読むのを楽しみにしていた。期待を裏切らない感動作だったわ。若い2人の純粋な恋が切なくて泣ける。こういうのが読みたかったのよね。

蠱惑の堕天使 J・R・ウォード

この作者のヴァンパイアものよりも明るくてややコメディ調のストーリーで、天使が人間のカップルのキューピッド役になって2人の恋が実るように手助けするのを悪魔が邪魔してきて・・というアーバン・ファンタジー。

花嫁は家政婦 クリスティン・リマー(マイ・バレンタイン2015)

珍しくハーレクインを読んでみたら面白かった。ヒロインは東欧からの移民でヒーローの家で家政婦をしているけれど、永住権を持っておらず居住の期限が切れてしまい、このままでは祖国へ帰されてしまう。そこで彼女がグリーンカードを取得できるようにヒーロ…

愛しているが言えなくて リンゼイ・サンズ

これは比較的初期の作品で、この作者の基本形という感じのハイランダーもの。ちょっと太めだけど可愛くて優しいヒロインと無口だけど思いやりのある誠実なヒーローのロマンスで、それぞれの親も良い人達だし、ストレスなく読める笑えて心温まるストーリーだ…

イヴリン嬢は七回殺される スチュアート・タートン

主人公がタイムループと人格転移を繰り返しながら殺人事件の謎を解くというSFミステリー。思ったほど難解ではなく、登場人物さえ把握しておけば普通に読める

これほど昏い場所に ディーン・クーンツ

本作は、この作者にしてはそれほどホラーっぽくなく、女性のFBI捜査官が主人公の割と普通のサスペンスだった。比較的新しい2017年の作品だけど、作風はオーソドックスな昔ながらのサスペンスという感じ。

ランナウェイ ハーラン・コーベン

ハーラン・コーベンを読むのはこれが2冊目だけど、やはりこの作者は上手い。プロットがかなり緻密に練られていて、それぞれの登場人物が最初は無関係に見えるけれど、だんだんつながりが明らかになっていく展開が素晴らしい。ミステリーとして非常に面白い…

塔の上の婚約者 ジョアンナ・リンジー

原書は1984年刊行のかなり古い作品。80年代に書かれたヒストリカル・ロマンスだとbodice-ripper的なものが多かったりするけど、これはそうでもなく、ヒーローはヒロインにメロメロで、皆に恐れられているハイランダーの氏族長にしては女性に優しく、最近の作…

ニューヨークの妖精物語 シャンナ・スウェンドソン

この作者の魔法製作所シリーズは大好きだったけど、こちらのシリーズは、是非ともすぐに読みたいという感じでもなかったので、そのうち読もうと思いつつ後回しにしていた。それでも一旦読み始めたら魔法製作所ほどではないけれど結構面白くて3巻読破。

その唇にふれるとき アイリス・ジョハンセン

カリブ海の島国で牢獄に囚われている革命家のヒーローを救出するために、アメリカ人のヒロインが刑務所に潜入するというあらすじから、ロマンス小説にしては骨太な内容だなと思ったけど、読んでみるとコテコテのロマンスで硬派なところはあまりなかった

完璧すぎる結婚 グリア・ヘンドリックス & サラ・ペッカネン

面白かった。読み始めたら止まらず寝不足になった。でも宣伝文句の「ゴーン・ガール以来、最高の心理スリラー」というのはちょっと褒めすぎかな。

殺人記念日 サマンサ・ダウニング

仕事で成功し、立派な家庭を築き、子供たちの良き親である夫婦が実は殺人鬼で・・・というお話。アメリカ人はこういうの好きそうだけど、あまりにもブラックなユーモアにちょっと引く。

血の記憶 グレッグ・アイルズ

これは2008年に刊行された古い作品で、主人公の父親がベトナム戦争の帰還兵だったりするところに時代を感じたけれど、事件の捜査に関しては今読んでもそれほど古さを感じず面白かった。女性の歯科学者が主人公の猟奇殺人もので、幼児虐待、近親相姦、レイプ…

ステイ・クロース ハーラン・コーベン

この作者は最近は小学館が翻訳を刊行しているけど、「ステイ・クロース」はヴィレッジブックスが2013年に出した少し前の作品。良く出来たミステリーでありながら、人間ドラマとしても読み応えがあり、人生の悲哀を感じさせるストーリーが良かった。

瞳の奥に サラ・ピンバラ

ヒロインはシングルマザーで精神科のクリニックで秘書をしている。新しい上司が来たと思ったら、なんと前夜にバーで口説いてきた男だった。しかも既婚者だとわかったけれど、彼に惹かれる気持ちを抑えられず不倫の泥沼に嵌っていく。

秘密 ケイト・モートン

ミステリーの要素はあるけど、ヒストリカル・フィクションに分類される作品で、友情、ロマンス、家族愛を描いた人間ドラマに謎解きがプラスされた内容。ヒロインの母親が若かりし頃の1941年、ヒロインが子供の頃の1961年、そして2011年の3つの時間軸でスト…

悪意の森 タナ・フレンチ

Dublin Murder Squadシリーズ1作目。多くの賞を獲っていて評価の高いアイルランドのミステリー作家のデビュー作。かなり独特で好みの分かれる作風だと思う。

悲しみの夜の向こう アビー・グラインズ

ヒロインは双子の妹を交通事故で亡くし、父親は家を出ていってしまい、母親を病気で亡くしてその治療費のために極貧状態という不幸てんこ盛りの気の毒な19歳、ヒーローは有名ミュージシャンの息子で金持ちのプレイボーイ。

戦場のアリス ケイト・クイン

戦時下の女スパイの活躍を描いたヒストリカル・フィクション。本の雑誌が選ぶ文庫ベストテンの1位になった話題作らしい。 戦争中に行方不明になったフランス人の従姉を探しているアメリカの女子大生シャーリーが、手掛かりを追ううちに第一次大戦中にスパイ…

クリスマス・トレイン デイヴィッド・バルダッチ

アラフォーのヒーローはジャーナリストで、昔は戦場特派員として危険な取材を行ってきたけど、今は燃え尽きてそういう仕事からは遠ざかり、雑誌にインテリアなんかの記事を書いている。彼は昔付き合っていた女性を本気で愛していたけれど、仲違いして別れて…

公爵の建築家は逃げ出した令嬢 シリア・ジェイムズ

逃げ出した令嬢シリーズ最終作。アメリカ人の富豪令嬢3姉妹のロマンスを描いたシリーズで、これは一番下の妹のお話。建築事務所で設計の仕事をしていて、建築家としてのキャリアを追求するために結婚はしないと決心しているらしく、3姉妹の中でも一番進歩…

午前零時の公爵夫人 ロレイン・ヒース

Sins for All Seasons シリーズ4作目。ヒロインは夫を亡くしたばかりの未亡人。公爵の夫が世継ぎを残さないまま病気で亡くなり、後継者がいないためこのままでは爵位や領地を女王に返還しなければならないけれど、そうなるとわずかな財産しか残らず、彼女を…

完全記憶探偵 デイヴィッド・バルダッチ

近頃ミステリーは女性作家のサイコスリラーばかり読んでいて、こういう男性作家の書いたハードボイルドな警察小説はあまり読まなくなっていたけれど、kindle unlimitedにD・バルダッチがあったので読んでみた。

黒衣の天使と危険な恋 ベッカ・フィッツパトリック

トワイライトが大ヒットした後、色んな出版社が似たようなのを出していたけど、これもその1つで、ヴァンパイアは出てこないけど堕天使(?)が出てくるヤングアダルト向けのパラノーマル・ロマンス。

エレナーとパーク レインボー・ローウェル

レインボー・ローウェルは最近大注目のYA作家で、代表作の"エレナーとパーク"は高い評価を得てたくさんの賞を受賞している。ヤングアダルトのロマンスだけど1980年代が舞台になっていて、オジサンオバサンが読むと懐かしい気分になれるかも。

公爵の甘美な手ほどき ケイト・ピアース

この作者は以前、幻冬舎のラベンダーブックスからエロティック・ロマンスのシリーズが出ていたけれど、今作は新シリーズで普通のヒストリカル・ロマンスらしい。作者のウェブサイトを見ると、パラノーマルやカウボーイものに、別名義でヒストリカルのミステ…

赤と白とロイヤルブルー ケイシー マクイストン

軽めのラブコメだと思っていたけど、読んでみたらロマンスだけではなく家族ドラマに政治やら社会問題やら色んな要素の詰まったエンタメ小説という感じで、ロマンス小説という枠には収まりきらない内容だと思う。

無断転載禁止 copyright © 2018 BOOKWORM