ブックレビュー
以前読んだこの作者の「血の記憶」よりも面白かった。これはPenn Cageシリーズの2作目だけど、これ以降翻訳が途絶えているのよね。
ガマシュ警部シリーズ1作目。このシリーズはミステリーの色んな賞をいくつも受賞していて海外ではかなり評価が高く、新作が出る度にベストセラーになっている。
面白かった~。やはりP・スワンソンは期待を裏切らない。この作家は不気味なサイコ・サスペンスが本当に上手いわね。以下あまりネタバレしないように書いてはいますが、これから読もうという方はレビューの類はなるべく避けたほうが良いかと。
ノア・ボイドは、日本でも結構人気のあったポール・リンゼイという作家さんの別名。この作品、レニー・ハーリン監督、アーロン・エッカート主演で映画化されて、2023年夏にアメリカで公開予定らしい。
前の2作はヒロインが危険な状況に陥ってFBI捜査官のヒーローが助けに駆け付けるというちょっとしたサスペンスがあったけど本作はそういうのが無く、代わりに検事補のヒロインのお仕事の話が書かれ
女性刑事が主役ということだけど、この作者は男性が主人公のシリーズが多く、女性キャラの描写はイマイチな気がしたので、どうかなあと思いつつ読んでみた。
「唇を閉ざせ」「ノー・セカンド・チャンス」そして本作と、H・コーベンの過去作3作を読んだ中ではこれが一番良かったかな。まあどれも面白くて甲乙つけがたいけど。
序盤から主人公の弁護士エディがロシアンマフィアに拉致され、娘を人質に取ったから裁判所に爆弾を仕掛けて証人を吹っ飛ばせと脅されるという、
ベストセラーになっただけあって文句なしに面白い小説だった。私はSFよりもミステリー派で科学の知識もお粗末だけど、問題なく読めて楽しかった。
これは面白かった!少女を狙った連続誘拐殺人事件、模倣犯、信頼できない語り手等々、割とよくある題材を用いたミステリーだけど、キャラクターの描き方も良かったし、読者を謎に引き込む手腕はなかなか
出版社によれば「フーダニットを巡って手に汗握る実録系サスペンスの怪作!」らしいけど、この内容でフーダニットを売りにするのはどうかと思う。
女性の国務長官がCIAの諜報員や軍の特殊部隊並みに大活躍していて、ツッコミどころはあるけどなかなか面白かった。
ジョン・グリシャムのこの作品はイマイチだったわ。主人公のセバスチャンは自分のことを「無頼の弁護士」と言っているくらい、ヤバい案件ばかり引き受けて、
リサ・M・ライス最新作~と思いきや、過去作にこれと似た話があったよね??似ているというかほとんど同じ設定でそっくりにも程がある!と思ったらやはり過去の短編を大幅に加筆、改稿したリニューアルバージョンだった。
リサ・クレイパスはここ数年、年末に刊行される年に一度のお楽しみになっているけれど、期待を裏切らない面白さで一年待つ甲斐があるというものだわね。
2001年刊行のちょっと古い法廷サスペンス。海外では人気があり今もシリーズが続いていて14作目が今年出たばかりだけど、翻訳は最初の2作で打ち切られたみたい。
ミステリーとしてはそこまで凄い謎解きはないけれど、主人公のモリーのキャラクターがとてもユニークで小説としてはなかなか面白かった。
H・コーベン最新作。主人公のウィンは、この作者の初期のマイロン・ボライター シリーズで主役のマイロンと一緒に事件を解決していた人気のあるキャラクターらしい。
Channel Fleet シリーズ最終作。三姉妹の末っ子ポリーのロマンス。美人な二人の姉に比べ、眼鏡をかけていてぽっちゃり体形の彼女は、自分を醜いアヒルの子のように思っている。
主人公が医者で、奥さんを殺され、犯人だと疑われ、逃亡しながら事件の真相を探るという設定は、先日読んだ「唇を閉ざせ」と似ている
リンカーン弁護士シリーズ。ミッキーは地区検事長に立候補したものの選挙に敗れ、また刑事弁護士をしているという設定。
実在の人物に基づいたストーリーだそうで、冤罪で服役している人を釈放させるために働く弁護士が主人公。
The Hellbound Brotherhood シリーズ最終作。トラスク兄弟の三男メースとウィルス学者のケイトのロマンス。
犬好きの作家が書いた法廷ミステリーで、これは1作目だからそこまで犬の出番は多くなかったけど、シリーズが進むにつれ犬小説(?)みたいになっていくらしい。
開発業者がNYで建築のために地面を掘り起こしたら大量の人骨が見つかって、どうやら19世紀の連続殺人犯の仕業だとわかり人々に衝撃をもたらしたと思ったら、何とその模倣犯らしき者があらわれ犯行を繰り返し・・というストーリー。
H・コーベンの出世作。2001年の作品だけど今読んでもそれほど古さは感じず、とても面白かった。
インクの替わりに毒薬を使い、拉致した被害者にタトゥーを彫って殺害する連続殺人鬼って恐ろしすぎる。タトゥーに関する蘊蓄が色々と興味深く、そんなに血や体液が飛び散るものなんだと驚いた。
ミステリーというよりホラー。悪魔に憑依された女性がだんだん思考を支配されていくのがとても怖かった。
Westcottシリーズ2作目。前作ヒロインのアナに振られてしまった画家で美術教師のジョエルがヒーローに。ヒロインは父親が重婚していたことが発覚し、伯爵令嬢から私生児に落ちぶれてしまったカミール。
刑事弁護士のミッキー・ハラーが、特別検察官として24年前の事件の再審に挑むストーリー。