ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

海外のロマンス小説やミステリー小説のブックレビュー

Mystery

紅いオレンジ ハリエット・タイス

イギリスの作家のデビュー作。「戦慄のリーガルスリラー」という宣伝文句とは少し違い、主人公は弁護士だけど法廷サスペンスがメインではなく、どちらかというと最近流行りの女性が主人公のドメスティック・スリラーのような感じで、好みが分かれる内容かも…

ブルックリンの少女 ギヨーム・ミュッソ

主人公は作家でシングルファーザーのラファエル。恋人のアンナが失踪し、友人の元刑事とともに彼女を捜すうちに意外な事実が明らかになってくる。事件はフランスだけにとどまらず、ラファエルはパリからニューヨークへ飛ぶことに。

ジェーン・スティールの告白 リンジー・フェイ

これもジェーン・エアの改作で、主人公のジェーンが殺人犯という設定に興味を引かれて読んでみたけど、新書版で550ページもある長編で話の展開が遅めなので、頁数以上に長く感じてなかなか読み進まなかった。

砂男 ラーシュ・ケプレル

これも面白くて一気読みだった。本作では何と言っても危険な潜入捜査に挑む女刑事のサーガの活躍が際立っていたと思う。精神病院の凶悪犯専用の隔離病棟に収監されている犯人から情報を得るため、患者として病院に潜入する

つけ狙う者 ラーシュ・ケプレル

事件は相変わらず残虐で、刃物で顔をメッタ刺しにするシリアルキラーなんて、ほとんどスプラッター・ホラーだけど、真犯人に辿り着くまでが興味深く、よく練られたストーリーでとても面白かった。

衝動 アシュリー・オードレイン

あらすじを読んだ限りではあまり面白そうに思えなかったんだけど、読んでみると、育児をテーマにした心理スリラーという新しい切り口のサスペンスで意外と面白かった。

白雪姫には死んでもらう ネレ・ノイハウス

タイトルのインパクトがすごい。ほぼ原題の直訳だけどかなり目を引くタイトルでつい読んでみたくなるわよね。刑事のオリヴァーとピアのコンビが活躍するシリーズだそうで、本作ではドイツの田舎の小さな村で起きた殺人事件を捜査する。

プエルトリコ行き477便 ジュリー・クラーク

予想とは少し違う話だったけど面白かった。DV夫からの逃亡を企てた女性が主人公のサスペンスだけど、そこまで追って追われての攻防があるわけではなく、逆境にめげず自分の手で人生を切り開こうとする2人の女性を描いた物語という感じで、胸に迫るものが…

彼と彼女の衝撃の瞬間 アリス・フィーニー

彼女(テレビの報道記者)と彼(田舎の警察の警部)の視点で交互に語られるストーリーに、時々犯人らしき人物のモノローグが挟まっていて、それぞれの言い分にどこか怪しいところがあり謎めいている。

特捜部Q 檻の中の女 ユッシ・エーズラ・オールスン

主人公の警部補もその助手(?)のシリア人もすごく個性的で面白く、キャラ立ちという点では文句ない。若くて美人な政治家の女性が監禁される事件は身の毛のよだつ恐ろしさで、よくこんな監禁方法を考えたものだと思う。

その雪と血を ジョー・ネスボ

主人公は殺し屋で、ボスの妻を始末するよう命じられたけど、彼女に一目惚れしてしまい助けることに。非情な殺し屋だけど惚れっぽくて女性や子供には親切で、自分が窮地に陥っても好きになった女性を助けようとする優しさが良かった。

催眠 ラーシュ・ケプレル

ラーシュ・ケプレルはスウェーデンのミステリー小説界ではかなり人気のある作家らしい。これはスウェーデン国家警察のヨーナ・リンナ警部が活躍するシリーズだけど、本作では医師で"催眠"のスペシャリストのエリックのほうが主役という気がした。

潤みと翳り ジェイン・ハーパー

企業の研修で、森の中でキャンプをしながら目的地まで進むというサバイバル合宿に参加した5人の女性のうちの1人が行方不明になる事件が起きる。

あの日に消えたエヴァ レミギウシュ・ムルス

ポーランドのミステリーを初めて読んだ。「驚異のスーパーページターナー本!」という宣伝文句に興味を引かれたんだけど、衝撃的な展開で読者を引き込み、謎を引っ張ってどんどん読ませる疾走感のあるストーリーは確かにページターナーだわ。

階上の妻 レイチェル・ホーキンズ

ジェーン・エアを改作したサスペンスということで原書も話題になっていたし、興味があったので読んでみた。

クイーンズ・ギャンビット ウォルター・テヴィス

ゴールデン・グローブ賞も受賞したNetflixの大ヒットドラマの原作小説。孤児の少女がチェスの世界でトップを目指して上りつめていく姿を描いている。チェスのことがわからなくても十分楽しめる内容で面白かった。

見知らぬ人 エリー・グリフィス

出版社イチオシの傑作ミステリーだそうで。確かに犯人はなかなか見抜けない意外な人物だったし、作中作をうまく殺人事件に絡めて書いていて上手い作家なんだと思う。

すべてのドアを鎖せ ライリー・セイガー

ヒロインは、リストラで仕事をクビになったその日に同棲中のボーイフレンドの浮気が発覚。一緒に住むのは耐えられないので彼の家から出ていくことに。仕事も恋人も失って住むところもないという人生どん底状態で、ある求人広告を見つけ藁にすがる思いで応募…

殺人ゲーム レイチェル・アボット

Stephanie Kingシリーズ2作目(1作目は未訳)。特別すごいところはないけれど、そこそこ面白かった。屋敷に招かれた客の中で誰が犯人なのかを推理する、アガサ・クリスティー風のオーソドックスなミステリー。

道化の館 タナ・フレンチ

本作はDublin Murder Squadの2作目。ミステリーのシリーズもので毎回主人公が変わるのって珍しいな。前作「悪意の森」の主人公のロブは、ヘタレだけど憎めなくて結構好きだったのに「道化の館」には残念ながら出ていなくて、代わりに彼の相棒だったキャシー…

唇が嘘を重ねる ジェイムズ・シーゲル

冴えない中年のオジサンが美女と出会って不倫したらとんでもない罠だったというお話。無駄にグロくていかにもB級サスペンスという感じだけど、読み始めたら止まらないスピード感のあるストーリー。

あなたを愛してから デニス・ルヘイン

ヒロインがいきなり夫を撃ち殺す場面から始まって驚いたけど、三部構成の第一部は父親を知らず、支配的な母親に育てられたヒロインの人生が綴られている。

黄金の檻 カミラ・レックバリ

夫に裏切られた妻の壮大な復讐劇。面白くて一気読みだった。ヒロインが巧妙な策略で下種夫を破滅に追いやるストーリーは、女性ならきっと胸がすくこと間違いなし!

白墨人形 C・J・チューダー

これは作者自身が大ファンだと言うスティーヴン・キングへのオマージュらしい。確かに、4人の少年が死体を見つけるストーリーは「スタンド・バイ・ミー」っぽいかも。ホラー風味のミステリーでグロいところもあるけど読みやすく面白かった。

ナイチンゲール クリスティン・ハナ

この作者もアメリカではものすごく売れていて、Goodreads Choice Awardを2回も受賞している人気作家だから、日本でももっと売れても良さそうなものだけど、中身にそぐわない装丁のせいで読者を逃してしまったと思う。この表紙は無いわ。内容は、戦時下の女…

ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ

1950年代のアメリカで、暴力的な父親のせいで家族が次々と家を出て行ってしまい、最後には父親もいなくなって一人で取り残された少女が、人里離れた湿地にある家で自力で生活しながら成長していく姿を描いたストーリー

渇きと偽り ジェイン・ハーパー

オーストラリアの作家のデビュー作で、色んなミステリーの賞を受賞してイギリスやアメリカでもベストセラーになっている。読んで納得。オーソドックスなミステリーで派手なトリックはないけれど、干ばつに苦しむオーストラリアの田舎町が舞台のストーリーに…

イヴリン嬢は七回殺される スチュアート・タートン

主人公がタイムループと人格転移を繰り返しながら殺人事件の謎を解くというSFミステリー。思ったほど難解ではなく、登場人物さえ把握しておけば普通に読める

これほど昏い場所に ディーン・クーンツ

本作は、この作者にしてはそれほどホラーっぽくなく、女性のFBI捜査官が主人公の割と普通のサスペンスだった。比較的新しい2017年の作品だけど、作風はオーソドックスな昔ながらのサスペンスという感じ。

ランナウェイ ハーラン・コーベン

ハーラン・コーベンを読むのはこれが2冊目だけど、やはりこの作者は上手い。プロットがかなり緻密に練られていて、それぞれの登場人物が最初は無関係に見えるけれど、だんだんつながりが明らかになっていく展開が素晴らしい。ミステリーとして非常に面白い…

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