ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

Mystery

悪い男 アーナルデュル・インドリダソン

悪い男 アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社 Outrage: An Inspector Erlendur Novel (English Edition) Indridason, Arnaldur Minotaur Books このシリーズは1作目の「湿地」(→感想) しか読んでいないけれど、本作はシリーズの主役エーレンデュルは…

生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人 アンドリュー・メイン

生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) アンドリュー メイン 早川書房 Looking Glass (The Naturalist Book 2) Mayne, Andrew Thomas & Mercer A・メインはマジシャンで作家という珍しい経歴の持ち主だけど、彼のウェブサイトを見てみた…

ナッシング・マン キャサリン・ライアン・ハワード

ナッシング・マン (新潮文庫) キャサリン・R・ハワード 新潮社 The Nothing Man Howard, Catherine Ryan Blackstone Publishing 前作が割と面白かったので、こちらも読んでみた。連続殺人犯に家族を皆殺しにされ、一人だけ生き延びた12歳の少女が、大人にな…

ギリシャ悲劇の殺人 アレックス・マイクリーディーズ

ギリシャ悲劇の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) アレックス・マイクリーディーズ 早川書房 The Maidens Michaelides, Alex Weidenfeld & Nicolson 前作と比べると評価が低いようだけど、読んでみたらこれも十分面白かった。「サイコセラピスト」のような傑作…

葬送の庭 タナ・フレンチ

葬送の庭 上 (集英社文庫) タナ・フレンチ 集英社 葬送の庭 下 (集英社文庫) タナ・フレンチ 集英社 Faithful Place (Dublin Murder Squad, Book 3) French, Tana Penguin Books Dublin Murder Squad 3作目。これは面白かった!このシリーズはミステリーにし…

わたしの名前を消さないで ジャクリーン・バブリッツ

わたしの名前を消さないで (新潮文庫) ジャクリーン・バブリッツ 新潮社 Before You Knew My Name: A Novel Bublitz, Jacqueline Atria/Emily Bestler Books ニュージーランドの女性作家のデビュー作。殺人事件の被害者の人生に焦点を当てた内容は悪くはない…

あの夏が教えてくれた アレン・エスケンス

あの夏が教えてくれた (創元推理文庫) アレン・エスケンス 東京創元社 Nothing More Dangerous Eskens, Allen Mulholland Books これは期待外れだったなぁ。この作家の既刊はどれも面白くて気に入っていただけに残念。 出版社は"青春ミステリー"と謳っている…

餌食 ジョン・サンドフォード

餌食 (講談社文庫) ジョン サンドフォード 講談社 Certain Prey (The Prey Series Book 10) Sandford, John G.P. Putnam's Sons Lucas Davenport シリーズ10作目 1年くらい前に1作目の「サディスティック・キラー」を読んで、割と面白かったのでもう1冊読…

ロング・プレイス・ロング・タイム ジリアン・マカリスター

ロング・プレイス、ロング・タイム (小学館文庫) ジリアン・マカリスター 小学館 Wrong Place Wrong Time: A Reese's Book Club Pick McAllister, Gillian William Morrow イギリスの作家が書いたタイムトラベル要素のあるミステリーで、アメリカでもベスト…

蜘蛛の巣の罠 ラーシュ・ケプレル

蜘蛛の巣の罠 (上) (扶桑社ミステリー) ラーシュ・ケプレル 扶桑社 蜘蛛の巣の罠 (下) (扶桑社ミステリー) ラーシュ・ケプレル 扶桑社 The Spider: A novel (Killer Instinct Book 9) (English Edition) Kepler, Lars Knopf このシリーズの感想はいつも…

書店主フィクリーのものがたり ガブリエル・ゼヴィン

書店主フィクリーのものがたり (早川書房) ガブリエル ゼヴィン 早川書房 The Storied Life of A. J. Fikry: A Novel Zevin, Gabrielle Algonquin Books G・ゼヴィンの2016年本屋大賞翻訳部門受賞作。本屋が主人公の心温まる物語とくれば、そりゃあ受賞する…

扉の中 デニーズ・ミーナ

扉の中 (ハヤカワ・ミステリ 1683) デニーズ ミーナ 早川書房 Garnethill Mina, Denise Vintage Digital 1999年刊行の古いポケミス。デニーズ・ミーナはスコットランドのミステリー作家でこの作品でCWAの新人賞を受賞したとのこと。その後もたくさんの作品を…

内なる罪と光 ジョアン・トンプキンス

内なる罪と光 (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョアン トンプキンス 早川書房 What Comes After: A Novel Tompkins, JoAnne Riverhead Books 2022年のエドガー賞ノミネート作だけど、ミステリーと言うより純文学的な小説だと思う。殺人事件を題材にしてはいるけ…

零下18度の棺 ステファン・アーンヘム

刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺 (ハーパーBOOKS) ステファン アーンヘム ハーパーコリンズ・ ジャパン Eighteen Below (Fabian Risk Series Book 3) (English Edition) Ahnhem, Stefan Minotaur Books 北欧ミステリー。スウェーデンのミステリー作家は…

死刑執行のノート ダニヤ・クカフカ

死刑執行のノート (集英社文庫) ダニヤ・クカフカ 集英社 Notes on an Execution: A Novel Kukafka, Danya William Morrow Paperbacks 2023年のエドガー賞受賞作だけど、ミステリーというよりは死刑囚の人生を描いたドキュメンタリーのような小説だった。Goo…

監禁面接 ピエール・ルメートル

監禁面接 (文春文庫) ピエール・ルメートル 文藝春秋 Inhuman Resources: NOW A MAJOR NETFLIX SERIES (English Edition) Lemaitre, Pierre MacLehose Press 心理サスペンスというよりアクション映画のようなストーリーだった。意外な展開で驚かせてくれるの…

火星の人 アンディ・ウィアー

火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF) アンディ ウィアー 早川書房 火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF) アンディ ウィアー 早川書房 The Martian: A Novel Weir, Andy Ballantine Books 映画はだいぶ前に見たけど、小説も読んでおこうかなと。私は普段SF…

禍根 パトリシア・コーンウェル

禍根(上) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 禍根(下) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 Autopsy (Kay Scarpetta Book 25) Cornwell, Patricia William Morrow スカーペッタ シリーズの5年ぶりの新作。5年も間があいたのは作者が…

処刑台広場の女 マーティン・エドワーズ

処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) マーティン エドワーズ 早川書房 Gallows Court (Rachel Savernake Book 1) Edwards, Martin Head of Zeus "このミステリーがすごい!"で3位に入っていたので、きっと凄いどんでん返しがあるに違いないと思い読んで…

受験生は謎解きに向かない ホリー・ジャクソン

A Good Girl's Guide to Murder シリーズの短編。原書は2作目と3作目の間に刊行されていて、1作目の前日譚にあたるストーリー

救出 スティーヴン・コンコリー

よくあるミリタリー・サスペンスで、特別目新しいところはないけれど、読みやすく面白かった。

黒い錠剤 パスカル・エングマン

黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル (ハヤカワ・ミステリ) パスカル エングマン 早川書房 Femicide (Vanessa Frank Book 1) (English Edition) Engman, Pascal Legend Press 初邦訳のスウェーデン人作家。これはVanessa Frankシリーズの2作目だけど1作…

死のドレスを花婿に ピエール・ルメートル

これはP・ルメートルの初期の作品で、「その女、アレックス」の原点と言われているらしい。

THE MATCH ハーラン・コーベン

子供の頃、森の中で一人で暮していたところを保護されたワイルドが、DNA鑑定のサイトで親を探し始めたことをきっかけに、予想外の事件に巻き込まれていくというストーリー。

ふたりの逃亡者 ボブ・メイヤー

B・メイヤーは90年代に硬派な軍事サスペンスで人気があった作家らしい。これは2008年刊行の女性2人が活躍するスパイ・アクションもので、割と面白かった。

治療島 セバスチャン・フィツェック

ドラマ化されてprime videoで最近配信が始まったばかりの「治療島」。セバスチャン・フィツェックは以前「座席ナンバー7Aの恐怖 」を読んで割と面白かったので、ドラマを見るのではなく小説のほうを読んでみた。

サスペンス作家が殺人を邪魔するには エル・コシマノ

悪くはなかったけど前作のほうが良かったな。前作は、殺し屋と間違えられたヒロインが思いがけず事件に巻き込まれ、とんでもない状況に陥って右往左往するのが面白かったけど、

スカーペッタ パトリシア・コーンウェル

このシリーズは1作目が刊行されたのが1992年だから、若い人は知らないかもしれないけれど、当時とても人気があって翻訳ミステリー好きな人はみんな読んでいた。

闇に浮かぶ牛 P・J・トレイシー

Monkeewrench 3作目。1作目の登場人物が勢ぞろいしていて、ミネアポリス市警の刑事たちだけでなく、ウィスコンシンの保安官事務所の面々も出てきて面白かった。

すべての見えない光 アンソニー・ドーア

これはピューリッツァー賞を取った超ベストセラー小説で、Netflixがドラマ化したというので興味が沸いて読んでみた。

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