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監禁面接 ピエール・ルメートル

監禁面接 (文春文庫 ル 6-6)

監禁面接 (文春文庫)

  • ピエール・ルメートル
  • 文藝春秋

 

 心理サスペンスというよりアクション映画のようなストーリーだった。意外な展開で驚かせてくれるのはいつもどおりだったけど。

 前半は、リストラで失業した50代のオジサンがやけになって暴走する姿を描いていて、正直、主人公の行動に呆れていたのだけれど、後半に事実が明らかになってくると、このオジサンやるなぁと感心させられた。奇抜な設定で、こんな面接をする会社はないだろうと突っ込みを入れたくなったけど、読み終わってみればなかなか面白いストーリーだった。

 主人公の一人称が "俺" だったけど、元々ホワイトカラーでそこそこ良い会社の人事の仕事をしていて稼ぎも良かった人なのだから、"俺"より"私"のほうが良かったんじゃないかしら。この場合、普通のオジサンがやむにやまれず暴走してしまったわけだから、"俺"だと必要以上に柄が悪く感じてしまってキャラクターに合わない気がする。 以下ややネタバレあり。

 

 

 

 捻りのきいたストーリーで、主人公が野蛮な行動に走る強力犯のようでいて、実際にはホワイトカラーの知的犯罪みたいなことをやっているというのが面白いと思う。教訓めいた結末も色々考えさせられて良かった。それでもこれまでに読んだこの作家の作品の中ではお気に入り度は低めかなぁ。

 

監禁面接 | Netflix

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ドラマ化されてます

 

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