ロマンス小説感想日記

翻訳ミステリー&ロマンス小説感想日記

海外ミステリーとロマンス小説のブックレビュー

ブックレビュー

闇より暗き我が祈り S A コスビー

闇より暗き我が祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫) S A コスビー 早川書房 My Darkest Prayer: A Novel Cosby, S. A. Flatiron Books この作家のデビュー作で、大ヒットした「黒き荒野の果て」の前に書かれたもの。原書は当初マイナーな独立系の出版社から刊行さ…

裁きのメス リツ・ムケルジ

裁きのメス (新潮文庫) リツ・ムケルジ 新潮社 Murder by Degrees: A Mystery Mukerji, Ritu Simon & Schuster 医者は男性の職業だと考えられていた19世紀のアメリカで、苦労して医学校に入り医師になった女性が主人公のミステリー。フェミニズム的な主張の…

リグレティング・ユー コリーン・フーヴァー

リグレティング・ユー あの日の自分に戻れたら 上 コリーン・フーヴァー 二見書房 リグレティング・ユー あの日の自分に戻れたら 下 コリーン・フーヴァー 二見書房 Regretting You Hoover, Colleen Montlake これは良い話だった。17歳の時に妊娠して結婚し…

罪悪の王子たち 呪われし玉座 ケリー・マニスカルコ

罪悪の王子たち 呪われし玉座 (上) ケリー・マニスカルコ 竹書房 罪悪の王子たち 呪われし玉座 (下) ケリー・マニスカルコ 竹書房 Throne of the Fallen (Prince of Sin Book 1) Maniscalco, Kerri Little, Brown and Company 画家のヒロインとデーモンの王…

相続ゲーム ジェニファー・リン・バーンズ

相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言 ジェニファー・リン・バーンズ マガジンハウス The Inheritance Games Barnes, Jennifer Lynn Little, Brown Books for Young Readers 主人公の女子高生エイブリーは母親を亡くし父親は行方不明という不幸な境遇…

夜明けまでに誰かが ホリー・ジャクソン

夜明けまでに誰かが (創元推理文庫) ホリー・ジャクソン 東京創元社 Five Survive Jackson, Holly Electric Monkey お気に入りの作家ホリー・ジャクソンの新作なので読む前からワクワクが止まらなかった。読み始めると、期待をさらに上回る凄いサスペンスに…

ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体 ジェス Q スタント

ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジェス Q スタント 早川書房 Vera Wong's Unsolicited Advice for Murderers (A Vera Wong Novel Book 1) Sutanto, Jesse Q. Berkley この原書は2023年のミステリーのヒット作で、各所で年間…

極夜の灰 サイモン・モックラー

極夜の灰 (創元推理文庫) サイモン・モックラー 東京創元社 The Dark that Doesn't Sleep: A Novel Mockler, Simon Pegasus Crime 全体的に地味で中盤やや盛り上がりに欠けるところはあったけど、終盤はかなり面白かったし読後感も良かった。無名の作家で原…

葬儀屋の未亡人 / 野性の正義 フィリップ・マーゴリン

葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ・ノヴェルズ) フィリップ マーゴリン 早川書房 野性の正義 (ハヤカワ・ノヴェルズ) フィリップ マーゴリン 早川書房 「銃を持つ花嫁」が気に入ったのでこの作家の古い作品を2作読んでみたら、どちらもとても面白かった。2000年と20…

涙の果てにかかる虹 シャロン・サラ

涙の果てにかかる虹 (mirabooks) シャロン サラ ハーパーコリンズ・ジャパン Save Me (Harlequin Intrigue) Sala, Sharon Harlequin この原書は昨年 Harlequin Intrigue から刊行されたもの。category romance に分類されるものだからページ数が少なめだけど…

フォース・ウィング2 鉄炎の竜たち

フォース・ウィング2―鉄炎の竜たち― 上 レベッカ ヤロス 早川書房 フォース・ウィング2―鉄炎の竜たち― 下 レベッカ ヤロス 早川書房 Iron Flame (Empyrean, 2) Yarros, Rebecca Entangled Red Tower Books やっと読み終わった~。前作もクリフハンガーな終…

美しい世界はどこに サリー・ルーニー

美しい世界はどこに サリー ルーニー 早川書房 Beautiful World, Where Are You: A Novel Rooney, Sally Farrar, Straus and Giroux これは凄く良かった。この作者の既刊3作の中で一番気に入った。大学時代のルームメイトで親友同士のアリスとアイリーンの…

没落侯爵と氷の花 ロレイン・ヒース

没落公爵と氷の花 (mirabooks) ロレイン ヒース ハーパーコリンズ・ジャパン The Return of the Duke (Once Upon a Dukedom Book 3) Heath, Lorraine Avon 公爵だった父親が女王の暗殺を企てた罪で死刑になり地位も財産も失った兄弟たちのシリーズ最終作。ヒ…

深層地下4階 デヴィッド・コープ

深層地下4階 (ハーパーBOOKS) デヴィッド・コープ ハーパーコリンズ・ジャパン Cold Storage: A Novel Koepp, David Ecco この作家は元々脚本家で、「ミッション・インポッシブル」や「ジュラシック・パーク」、「天使と悪魔」等、大作映画をたくさん手掛け…

世界の終わりの最後の殺人 スチュアート・タートン

世界の終わりの最後の殺人 スチュアート・タートン 文藝春秋 The Last Murder at the End of the World Turton, Stuart Raven Books この作者のデビュー作「イヴリン嬢は七回殺される」は確かに凄いミステリーだったけど、だからと言ってこの作家が特別気に…

凶弾のゆくえ サンドラ・ブラウン

凶弾のゆくえ (集英社文庫) サンドラ・ブラウン 集英社 Out of Nowhere Brown, Sandra Grand Central Publishing 銃の乱射事件をテーマにしたロマサス。ヒロインが2歳の息子を銃撃で亡くしたという設定はロマサスには重すぎて、子供を亡くしたばかりで恋愛…

エージェント17 ジョン・ブロウンロウ

エージェント17 (ハヤカワ文庫NV) ジョン ブロウンロウ 早川書房 Agent Seventeen: The Richard and Judy Summer 2023 pick - IAN FLEMING STEEL DAGGER Brownlow, John Hodder & Stoughton スティール・ダガー賞受賞作にしてはイマイチなスパイもの。なかな…

銃を持つ花嫁 フィリップ・マーゴリン

銃を持つ花嫁 (新潮文庫) フィリップ・マーゴリン 新潮社 Woman with a Gun: A Novel Margolin, Phillip Harper 面白くて読むのを止められずに寝不足になるようなミステリーは久しぶりだなぁ~。これは傑作。フィリップ・マーゴリンは法廷ミステリーで定評の…

アマチュア ロバート・リテル

アマチュア (新潮文庫) ロバート・リテル 新潮社 The Amateur Littell, Robert Soho Crime この小説がラミ・マレック主演で映画化されるというのはこのブログの1年半くらい前の記事で紹介していて、面白そうだから「チャーリー・ヘラーの復讐」の古本を探し…

家族のなかの見知らぬ人 A R トーレ

家族のなかの見知らぬ人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) A R トーレ 早川書房 A Familiar Stranger Torre, A. R. Thomas & Mercer この作家は元々 Alessandra Torre のペンネームでロマンス小説を書いていて人気もあったようだけど、別名義の A. R. トーレで出…

壊れた世界の者たちよ ドン・ウィンズロウ

壊れた世界の者たちよ (ハーパーBOOKS) ドン ウィンズロウ HarperCollins Broken Winslow, Don William Morrow ドン・ウィンズロウが人気作家で評価も高いことは承知しているけど、扱っているテーマが重くて自分の好みとは少し違うかなと思いこれまで読んだ…

捜索者の血 ハーラン・コーベン

捜索者の血 (小学館文庫) ハーラン・コーベン 小学館 I Will Find You Coben, Harlan Grand Central Publishing ハーラン・コーベンは「唇を閉ざせ」以降の作品は全部読んでいるけど、この最新作が一番面白かったかも。展開が早くハラハラドキドキの連続で、…

男を殺して逃げ切る方法 ケイティ・ブレント

男を殺して逃げ切る方法 ケイティ・ブレント 海と月社 How to Kill Men and Get Away With It (Kitty Collins, Book 1) Brent, Katy HQ Digital これは図書館で見つけて借りてきた本。(12月発売だけど聞いたことのない出版社なので新刊情報から抜けていた。…

リッチ・ブラッド ロバート・ベイリー

リッチ・ブラッド (小学館文庫) ロバート・ ベイリー 小学館 Rich Blood (Jason Rich Book 1) Bailey, Robert Thomas & Mercer Jason Richシリーズ1作目。この作家に少し飽きてきたところだけど、新シリーズなので一応読んでみた。主人公のジェイソンはバツ…

ブリジット・ジョーンズの日記 恋に仕事にSNSにてんやわんやの12か月 ヘレン・フィールディング

ブリジット・ジョーンズの日記 恋に仕事にSNSにてんやわんやの12か月 上 (角川文庫) ヘレン・フィールディング KADOKAWA ブリジット・ジョーンズの日記 恋に仕事にSNSにてんやわんやの12か月 下 (角川文庫) ヘレン・フィールディング KADOKAWA Bridget Jones…

ザ・バット 神話の殺人 ジョー・ネスボ

ザ・バット 神話の殺人 (集英社文庫) ジョー・ネスボ 集英社 The Bat: A Harry Hole Novel (1) (English Edition) Nesbo, Jo Vintage Crime/Black Lizard ジョー・ネスボは何冊か読んだことがあるけど、この作家の代表作のハリー・ホーレ シリーズは未読だっ…

ラズベリー・デニッシュはざわめく / チョコレートクリーム・パイが知っている ジョアン・フルーク

ラズベリー・デニッシュはざわめく (mirabooks) ジョアン フルーク ハーパーコリンズ・ジャパン チョコレートクリーム・パイが知っている (mirabooks) ジョアン フルーク ハーパーコリンズ・ジャパン ハンナの夫のロスの正体が気になって2冊まとめて読了。…

バナナクリーム・パイが覚えていた ジョアン・フルーク

バナナクリーム・パイが覚えていた (mirabooks) ジョアン フルーク HarperCollins Banana Cream Pie Murder (A Hannah Swensen Mystery Book 21) Fluke, Joanne Kensington Cozies このシリーズは最初の数冊を昔読んだけど、主人公のハンナは確か恋人候補の2…

憤怒 パトリシア・コーンウェル

憤怒(上) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 憤怒(下) (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 Livid: A Scarpetta Novel (Kay Scarpetta Book 26) Cornwell, Patricia Grand Central Publishing 検屍官シリーズ26作目 ストーリーの出来…

死者を動かすもの T・キングフィッシャー

死者を動かすもの (創元推理文庫) T・キングフィッシャー 東京創元社 What Moves the Dead (Sworn Soldier, 1) Kingfisher, T Tor Trade これはエドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」の改作(Retelling)だそうで、ポーの小説は読んだことないけど…

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