ロマンス小説感想日記

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海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

ミッキー7 エドワード・アシュトン

Mickey7 (English Edition)

Mickey7

  • Ashton, Edward
  • Rebellion Publishing Ltd

 

 主人公のミッキーが、宇宙船で危険な任務を担当し、死ぬ度に新しくクローンを作り、これまでの記憶をインプットして復活する「使い捨て人間」だというのが面白そうで読んでみたけど、何だかつまらなくて途中から流し読みになってしまった。

 「使い捨て人間」の発想は良いと思うけど、それがストーリーにあまり活かされていないような。ミッキー7が任務で死んだと思われて8が造られたのに、実は7が死んでいなくてミッキーが2人になってしまうんだけど、そのことで何か凄いことが起きるのかと思いきや、一番問題になったのが、食料が配給制で1人あたりのカロリーが決められているのを2人で分け合わなければならないから腹が減るということで、う~ん何だか肩透かしな展開・・。ミッキー7が記憶のアップロードをしばらくサボっていたから、8は記憶が欠けているぶん、7と少し違うということだけど、あまり違いも感じられなかったし。

 ミッキーがちょっと軽薄で、あまり応援する気になれないキャラクターなのも良くないと思うのよね。そもそも誰もやりたがらない「使い捨て人間」の任務に応募したのは、ギャングに借金をしたけど返済するアテがなく、借金取りから逃れるために、今住んでいる星を出たかったという、情けない理由だし。

 小説はイマイチだったけど、ロバート・パティンソン主演で映画化されるそうで、着想は悪くないのでストーリーを改変すれば意外と面白い映画になるかもしれない。

 珍しくSFを読んでみたらハズレだったな。SFはあまり多くは読んでいないけど、やはりアンディ・ウィアーほど面白いのはなかなかないわね。

 

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