ケンドラ・マイケルズ 3作目。ヒロインのケンドラがイヴ・ダンカンと友達というのは既出だけど、本作にはイヴの姉のベスが登場していた。イヴに姉なんていたっけ?と思ったけど、イヴ・ダンカン シリーズの未訳の作品に、身内の策略で精神病院に閉じ込められて薬漬けにされていたベスを、イヴとケンドラが助け出す話があるらしい。ベスの事件に興味が沸いたけど、翻訳されていないのか・・。イヴ・ダンカンのシリーズもかなり長く続いているけど、イヴも年をとらないよねぇ。スカーペッタと同じで、長く続くシリーズもののヒロインは、どこかの時点で不老不死になるのね。
サスペンスはケンドラの因縁の宿敵との闘いに遂に決着がつくストーリーで、前作よりも面白かった。ケンドラの元カレでコンピューターの専門家のサムが大活躍で、アダム・リンチは影が薄くなっていた。元カレが出てきたからには三角関係で盛り上がるのかと思いきや、アダムが嫉妬するわけでもなくつまらない。イケメンのアダムはハイスペックな割に毎回あまり活躍していなくて、ロマサスのヒーローとしてはどうよ?ヒロインとの関係もなかなか進展しないし、もう少し存在感を発揮してほしいところね。原書が30作目まで刊行されているイヴ・ダンカンのシリーズには及ばないけど、このシリーズも11作目が来年刊行予定で意外と長く続いているのね。(翻訳は4作で終わっているけど。)