ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

人生は小説 ギヨーム・ミュッソ

La vie est un roman

La vie est un roman

  • Musso, Guillaume
  • Hachette

 

 これはミステリーなんだろうか?? 300頁足らずの短い小説で、純文学が好きな人には面白いのかもしれないけど、ミステリーだと思って読むと何か違う。よくもまあこんな妙な話を考えついたなぁとは思うけど、自分の好みではなくあまり楽しめなかった。

 G・ミュッソは元々ファンタジーっぽいフィクションを書いていて、後にミステリーも書くようになったけど、基本的に純文学寄りの作家だと思うので、出版社も「驚異のミステリー」なんていう宣伝文句で売らないほうが良かったんじゃないかしら。ミステリーに期待して読んだら肩透かしだと思う。この作家の余程のファン以外、あまりお勧めできない。着想はユニークで、女性作家の幼い娘の失踪から始まるストーリーは良さそうに思えたけど、その後の奇抜すぎる展開に困惑。アイディア倒れの残念なストーリーで、感動的というわけでもないし、特別面白くもなかった。短いので最後まで読んだけど、長かったら途中で読むのをやめていたと思う。

 

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