映画化決定作品らしいけど、原作というわけじゃなく、脚本のノベライズなのね。ハーパーbooksの作品をMIRA文庫に回したのかな。所謂ロマンス小説じゃなくニコラス・スパークス系の感涙ものだけど、ちょっと好みと違った。そもそもドラマや映画のノベライズってイマイチなことが多いのよねえ。ノベライズを担当するのって2流作家が多いし。この作者も本業は女優だけどオックスフォードに留学経験があるからこの作品の執筆に抜擢されたらしい。どうせ読むなら映画化された小説のほうが良いわね。この系統だったら、ジョン・グリーンの「さよならを待つふたりのために」とか、ジョジョ・モイーズの「ミー・ビフォア・ユー」とか。
イギリスのオックスフォード大学に留学したアメリカ人女性が癌に侵された(←ネタバレなので白くしときます)文学の教授と恋に落ちて、人生を見つめ直して・・・というストーリー。ヒーローが詩の教授だから偉大な詩人の言葉が満載で、綺麗にまとまった美しい愛の物語・・・なんだけど、なぜかあまり心に響いてこないのよねえ。美談を表面的に書いているという感じで・・。ヒロインも、奨学金をもらって念願のオックスフォードに留学したわりにあまりワクワク感が伝わってこなかったし、共感しづらかった。悪い話ではなかったけど、そこまでの感動はなかったな。これの映画版を見たいかと言われたら、う~ん、よほど好きな俳優が出るのでなければ見ないかなあ・・。
- 作者:ジュリア ウィーラン
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My Oxford Year (English Edition)
- 作者:Julia Whelan
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