ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

スザンヌの日記 ジェイムズ・パタースン

 これはかなり古くて2002年刊行の作品。ミステリー作家のJ・パタースンが初めて書いたラブストーリーだそうで、これが好評だったからか、その後も恋愛小説を何作か書いている。この手の純愛ものって、恋愛の美しい部分だけを取り上げて、主人公は清く正しく美しく、読者を泣かせるために病気とか愛する者の死とかのエピソードを盛り込んで作り上げた美談みたいなのが多くて(我ながら捻くれた考え・・)普段はあまり読もうと思わないのだけれど、パタースンならミステリーっぽくて面白いかもと思い読んでみた。

 結局、ヒーローがなぜ恋人の元を去っのたかという謎はあるものの、ミステリーというほどのものではなく、割と普通のラブストーリーだったけど、パタースンほどの有名作家だと何を書かせてもそこそこ上手くて、典型的なお涙頂戴ものだとわかっていても読みながら何度も泣かされてしまった。心臓を患った女性の、息子と夫への想いが感動的に綴られていて、もう泣くしかないわよねえ。これならニコラス・スパークスのライバルになれるわ。

 短くまとまっていて読みやすく、ヒーローの妻の日記が大部分だから文章も平易であっという間に読めるので、泣ける恋愛ものを読みたい時にどうぞ。

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